「17章 熱交換器の合理的使用」は、学識の問7で出題されています。
下記に目次を並べます。メインメニュー「熱交換器」頁のサブメニュー目次順に過去問をまとめてあります。
テキスト<9次:P233左上>
・蒸発器は冷媒蒸発温度と被冷却媒体(空気や水、ブライン)との温度差が大きくなるほど冷却能力が増大し、冷凍装置の成績係数が大きくなる。 H14学/07
【×】 これは、冷凍サイクルの核心をつかれる問題。正しい文章にしてみましょう。
蒸発器は冷媒蒸発温度と被冷却媒体(空気や水、ブライン)との温度差が小さくなるほど冷却能力が増大し、冷凍装置の成績係数が大きくなる。
テキスト<9次:P233左上>より引用。冷凍サイクルの重要な一文、メモしておこう。
蒸発温度が高いほど,また凝縮温度が低いほど,冷凍サイクルの成績係数は大きくなる.すなわち,一般に蒸発器の被冷却媒体の温度および凝縮器の冷却媒体の温度は設計条件として与えられるので,蒸発温度と被冷却媒体温度との温度差,あるいは凝縮温度と冷却媒体である水や空気との温度差が小さいほど,冷凍装置の成績係数は大きくなる.
【時間があれば、】 ← クリック
「上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会」<9次:P17左 2.2.2 冷凍サイクルの作動条件の影響>の(凝縮温度高低の影響)と(蒸発温度高低の影響)を熟読してみよう。
さらに、余裕があれば<9次:P95(P94) (8.2)式>を開こう。Φ = K・A・Δtm から、温度差が大きいとそれだけ熱交換が多く必要となるから冷却能力は大きくなる(大きな圧縮機で余裕がある場合)が、・・・蒸発温度(圧力)低下していく、すると、比体積が大きくなって(密度が薄くなる)体積効率が低下し、結局、冷凍能力は低下し成績係数が低下するようにサイクルする。
・蒸発温度が高いほど、また、凝縮温度が低いほど冷凍サイクルの成績係数は大きくなる。 H15学/07 R05学/07(句読点の位置が違うだけ)
【◯】 テキスト<9次:P233左上>の冒頭に、この一文がある。とっても❣大事。
・蒸発温度と被冷却媒体温度との温度差、あるいは凝縮温度と冷却媒体温度との温度差が小さいほど、冷凍装置の成績係数の値は大きくなる。 H20学/07
【◯】 蒸発温度や凝縮温度は、冷媒の温度です。熱交換がしっかりできていれば温度差は小さい ← イメージが湧くかな?
テキスト<9次:P17 "冷凍サイクル作動条件の影響">と、<9次:P95(P94) "蒸発器と圧縮機の能力適合化">と、<9次:P233(P222) "熱負荷の増減と蒸発器及び凝縮器での平均温度差">を、熟読しよう。ここが、頑張りどころ。
・蒸発器における冷媒蒸発温度と被冷却媒体(水、ブライン、空気など)との温度差が大きくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。 H24学/07
【×】 ぅむ。
「蒸発器における冷媒蒸発温度と被冷却媒体(水、ブライン、空気など)との温度差が小さくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。」
・冷凍装置の成績係数は、蒸発器の蒸発温度と被冷却媒体温度との温度差、あるいは凝縮器の凝縮温度と冷却媒体の水や空気との温度差が小さいほど、大きくなる。 H25学/07
【◯】 ぅむ!
下記を把握しておこう。
蒸発器の蒸発温度 ← 蒸発器内の冷媒蒸発温度
蒸発器の被冷却媒体温度 ← 水、ブラインの温度(空冷は空気温度)
凝縮器の凝縮温度 ← 凝縮器内の冷媒凝縮温度
凝縮器の冷却媒体 ← 冷却塔の水、空冷は空気
・空気などの被冷却媒体温度が一定の場合、蒸発器における冷媒蒸発温度と被冷却媒体との温度差が大きくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。 H29学/07
【×】 H25年度の改良版かなぁ
空気などの被冷却媒体温度が一定の場合、蒸発器における冷媒蒸発温度と被冷却媒体との温度差が小さくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。
下記を把握しておこう。
蒸発器の被冷却媒体温度 ← 水、ブライン、空冷は空気の温度
蒸発器における冷媒蒸発温度 ← 冷媒液が蒸発している冷媒温度
・蒸発温度が高いほど、また凝縮温度が低いほど、冷凍サイクルの成績係数は大きくなる。冷凍装置の成績係数を大きくするためには、高い伝熱性能と合理的な大きさの伝熱面積をもつ熱交換器を選択しなければならない。 H26学/07 H30学/07( …選択する必要がある。
)
【◯】 ぅむむ!【◯】です。 テキスト的には<9次:P233左上>にズバリです。
つらつらと、いつも考えるけどもこの頁は「保安管理技術編」なんだよね。どうして、学識の問7に持ってくるのかな…ってね。ま、今年度も深く考えないことにしておこう。
・冷水と冷却水の温度がそれぞれ一定の場合、蒸発器における冷媒蒸発温度と冷水との温度差、あるいは凝縮器における冷媒凝縮温度と冷却水との温度差が大きくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。 R01学/07
【×】 ここまで過去問こなしたら楽勝ですよね!?
冷水と冷却水の温度がそれぞれ一定の場合、蒸発器における冷媒蒸発温度と冷水との温度差、あるいは凝縮器における冷媒凝縮温度と冷却水との温度差が小さくなるほど、冷凍装置の冷凍能力が増大し、成績係数は大きくなる。
・冷凍装置の成績係数は、蒸発器の蒸発温度と被冷却媒体温度との温度差が小さいほど、凝縮器の凝縮温度と冷却媒体の水や空気との温度差が小さいほど、大きくなる。 R03学/07
【◯】 ぅむ、「H25学/07」と同等かな。ココに追加しておく。<解説略>
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