配管の問題は「保安」のみで問7(←多分、変わらない!?)で出題されています。
下記に目次を並べます。目次順に過去問題を分類してあります。
『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。
「配管」の問題は、「保安」のみで問 7 で出題されています。『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P155 (11 配管)>です。
まずは、図を見て【コラム】を読んで、「冷媒配管」の高圧側と低圧側のイメージを作り上げましょう。
冷凍サイクルを完成させる冷媒が通る配管を「冷媒配管」という。
4つに大別されている、高圧側と低圧側の配管をイメージしておくこと。
テキストには(a)~(m)まであります。幾つかにまとめて分類します。
・冷媒配管の使用材料は、用途、冷媒の種類、使用温度、加工方法を考慮し選択する。また、外気温-20 ℃~30 ℃の使用条件において、十分な耐圧強度と気密性能を確保する。 by echo
【×】 間違いです! テキスト<9次:P155左(a)、(b)>
冷媒配管の使用材料は、用途、冷媒の種類、使用温度、加工方法を考慮し選択する。また、あらゆる使用条件において、十分な耐圧強度と気密性能を確保する。
・機器相互間の配管長さはできるだけ短く、配管の曲り部はできるだけ少なく、かつ、曲りの半径は大きくし極力冷媒の流れの抵抗を小さくする。 by echo
【◯】 そのとおり!この基本が頭の中にあると、後々楽になるでしょう。テキスト<9次:P155左~右 (c)、(d)>
・止め弁は、運転時の冷媒配管などの漏れによる事故防止などを考慮し、できるだけ多く設置する。なお、弁のグランド部は下向きに取り付ける。 by echo
【×】 (簡単過ぎ?)間違いは2箇所。テキスト<9次:P155右 (e)>
止め弁は、管と比べ圧力降下が大きく、漏れの原因になることもあるので、できるだけ必要最小限とする。なお、弁のグランド部は下向きに取り付ない。
・配管途中で周囲温度の影響を受けないこと。また、吸込み蒸気配管や液配管は、ボイラ室など周囲温度の高い場所を避け、液配管で液封が発生しないようにすること。 by echo
【◯】 まったくその通り!テキスト<9次:P155右 (f)>
・吸込み蒸気配管は、油戻りのための適切な流速であること。また、横走り管にUトラップがあると、軽負荷時や運転停止中に油や冷媒液が溜まり、再始動時の液戻りを起こす。 by echo
【◯】 吸込み蒸気配管での大切な一文、後のページでいっぱい出てきます。テキスト<9次:P155右 (g)、(i)>
・不必要なUトラップや行き止まり管は油が溜まりやすいので設けないこと。また、横走管は、原則として1/150~1/250の上がり勾配をつける。 by echo
【×】 下がりです!!テキスト<9次:P155右 (h)、(i)>
不必要なUトラップや行き止まり管は油が溜まりやすいので設けないこと。また、横走管は、原則として1/150~1/250の下がり勾配をつける。
・圧縮機、凝縮器、蒸発器などを一組として複数を並列運転する場合、冷媒が片寄ったり、圧力が不均一になることを注意して配管の設計をしなければならない。 by echo
【◯】 テキスト<9次:P155~156 (j)>
・距離の長い配管では、熱膨張による管の伸縮を考慮して、配管にループを設ける。適切な間隔の支持金具で配管を支え、振動やたわみを防止する。また、配管が傷つきやすい場所には保護カバーや柵を設ける。 by echo
【◯】 テキスト<9次:P156左 (k)、(l)>
・配管が通路を横切るときは、床上2 m以上の高さを通す、または床下のピット内に納める、もしくは、床のコンクリート内に埋設する。その他、高圧ガス保安法、冷凍保安規則、冷凍保安規則関係例示基準などの法規や規格などに定められた技術上の基準に適合すること。 by echo
【×】 コンクリート埋めは禁止です!テキスト<9次:P155左 (l)、(m)>
配管が通路を横切るときは、床上2 m以上の高さを通す、または床下のピット内に納める、床のコンクリート内に埋設してはならない。その他、高圧ガス保安法、冷凍保安規則、冷凍保安規則関係例示基準などの法規や規格などに定められた技術上の基準に適合すること。
22/03/26 23/09/27
【2022/03/24 新設】(← 履歴をここに作った日)