附属機器の問題は「保安」のみで問6(←多分、変わらない!?)で出題されています。
下記に目次を並べます。過去問の多いものをサブメニューに並べ、少ないものは適当(その他とか)にまとめてあります。
『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。
油分離器は毎年と言ってよいほどに出題される。どんな冷凍装置に、どこへ取り付けて、なにをするのか、どんな種類があるのか。
『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P111(8次:P108)~ (9.2 油分離器)>です。
・油分離器は、冷凍装置の圧縮機と凝縮器との間に設置し、圧縮機吐出しガスに含まれている冷凍機油を分離して、フルオロカーボン冷凍装置などでは圧縮機のクランクケースへ分離した冷凍機油を戻す。 R05保/06
【◯】 テキスト<9次:P111 ((1)用途)>の冒頭からの良い問題でした。 ❤❤
・油分離器は、凝縮器や蒸発器に冷凍機油が入り込むのを極力防止する機能をもつ。アンモニア冷凍装置では圧縮機吐出し側に設置することが多いが、フルオロカーボン冷媒用の多気筒圧縮機を使用した冷凍装置で、乾式蒸発器を使用する場合は油分離器を設置しないことがある。また、低温装置では蒸発器からの油戻しが難しいので、油分離器の設置が必要である。
H23保/06
【◯】 そのとおり! って、長い長すぎる、疲れ疲れる。
テキスト<9次:P111 ((1)用途 (2)油分離器を必要とする冷凍装置)>から読み取るしかないかな。健闘を祈る。
・アンモニア冷凍装置では、圧縮機吐出し側に油分離器を付けるが、R22を用いる低温装置では相溶性潤滑油を使用するので、取り付ける必要はない。 H14保/06
【×】 んなこたぅあーない。
テキスト<9次:P111左下 ((1) 用途)>の冒頭。相溶性に関しては<9次:P70左 (5.8.4 冷媒と冷凍機油の組み合わせ)>
油の溶解度(潤滑油が冷媒の中へ溶解する割合)と冷媒の溶解度(冷媒が潤滑油の中へ溶解する割合)の二つがあって(相溶性)、温度や圧力でその割合が変わる。冷媒の圧力が高いほど、低温になるほど、潤滑油の溶解度は大きくなる。さらに、油が溶け込むと冷媒の粘度が大きくなると熱が移動しにくくなる。
・アンモニア冷凍装置では、圧縮機の吐出し側に油分離器を設け、分離された鉱油はクランクケースに自動返油される。 H18保/06
【×】 この問題はココ。テキスト<9次:P111左 下から9行目~。>
アンモニア冷凍装置の場合の鉱油(相溶性)は劣化してしまうので、返油せずに油溜器に回収する。但し、劣化の少ない合成油(相溶性)を使うものはクランクケースに自動返油。鉱油と合成油での違いに注意しよう。
・アンモニア冷凍装置の油分離器では、鉱油は劣化しているので、一般に圧縮機への返油はしない。 H17保/06
【◯】 アンモニア冷凍装置で、相溶性の油はクランクケースへ戻すが、非相溶性(鉱油)返油せずに油溜め器に抜く。テキスト<9次:P111左 下から9行目~。><
(a)~(d)まで分類してあります。
・アンモニア冷凍装置であっても、装置全体の配管距離が短い場合には、潤滑油(鉱油)が圧縮機に戻るので、油分離器を設ける必要はない。 H15保/06
【×】 んなこたーない。
溶け合わないので圧縮機に戻らない、蒸発器凝縮器に付着滞留して伝熱作用を阻害する。(鉱油使用のアンモニア冷凍装置には必ず付ける。)
・満液式蒸発器を使用したフルオロカーボン冷凍装置には、油分離器が必要である。 H13保/06
【◯】 ぅむ。 圧縮機出口の油分離器で冷媒の油を圧縮機へ戻さないと、満液式蒸発器は器内に油が蓄積されてしまう。
・蒸発温度の低い冷凍装置では、低温で冷凍機油の粘度が高く、蒸発器からの油戻しが難しいため、油分離器を設けて冷凍装置内を循環する冷凍機油を減らすようにする。 H24保/06
【◯】 素直な良い問題。
・蒸発温度が-40℃以下の冷凍装置では、冷凍機油の粘度が高くなり、蒸発器からの油戻しが難しいため、油分離器を設けて循環する冷凍機油量を減らすようにする。 R01保/06
【◯】 H24年度と違って「-40℃以下」と具体的な数値があるが、ビビってはいけない。テキスト<9次:P111右 (c)>に、ちゃんと記されている。
・蒸発温度が-40℃以下の冷凍装置では、蒸発器からの油戻しが難しいため、油分離器を設けて冷凍装置内を循環する冷凍機油を減らすようにする。 R02保/06
【◯】 令和元年に続き-40℃以下再びって感じですかね。「冷凍機油の粘度が高くなり」 が記されていないのがなんとなく悲しい。
・装置全体の配管距離が長く、油が圧縮機に戻りにくくなる場合は、液分離器を設けて冷凍装置内を循環する油を減らすようにする。 H28保/06
【×】 「液分離器」に振り分けようかと思ったけども、ココで。テキスト<9次:P111右 (d)>
装置全体の配管距離が長く、油が圧縮機に戻りにくくなる場合は、油分離器を設けて冷凍装置内を循環する油を減らすようにする。
(油分離器の油はクランクケースへ戻す。)
・冷凍装置全体の配管距離が長い場合や、蒸発器の台数が多く、冷凍機油が冷媒系統内を循環して圧縮機クランクケースに戻ってくるのに時間がかかる冷凍装置では、クランクケース内の油がなくなってしまうことがあるため、油分離器を設ける。 R03保/06
【◯】 その通り!!テキスト<9次:P111右 (d)>ズバリですね。
出題頻度は少ない。一度テキストを熟読しておけばいいだろう。図を置いておきます。
・油分離器は、圧縮機吐出し冷媒ガスに含まれている潤滑油を分離して、凝縮器や蒸発器での熱交換の低下を防止する。油分離器には、バッフル式、金網式、デミスタ式などがある。 H27保/06
【◯】 ぅむ。テキストを一度読んでおけば大丈夫かと。テキスト<9次:P111右下~>
・油分離器は、圧縮機と凝縮器との間に設置し、圧縮機吐出しガスに含まれている冷凍機油を分離する。遠心分離形の油分離器は、立形円筒内に旋回板を設け、吐出しガスを旋回運動させ、油滴を遠心力で分離する方式である。 R04保/06
【◯】 綺麗な文章です。
・バッフル式の油分離器は、小穴が多数ある複数枚のバッフル板(じゃま板)に冷媒ガスを通過させて、油滴のみが板に衝突し付着させる方式である。 by echo
【◯】 テキスト<8次:P108右下>
【この図について、ちょっと】 ← 続きはクリック
この図のバッフルは垂直になっているが、3冷用に作成したものをコピペした。『上級 冷凍受験テキスト』には「バッフル版を斜めに設け」と記されているが、3冷のテキスト(『初級 冷凍受験テキスト:8次改訂版(令和元年11月)』)には特に記されていない。よって、このまま掲載する。
・デミスタ式油分離器は、吐出しガス中の油滴をデミスタ内の線条で捕らえて、分離する方式である。 H22保/06
・デミスタ式油分離器は、吐出しガス中の油滴をデミスタ内の繊維状の細かい金属線で捕らえ、分離する。 H30保/06
【両方 ◯】 ぅむ。
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