フィルタドライヤ(ろ過乾燥器) P114~P115(P110~P111)

 「附属機器」の問題は「保安」のみで問6(←多分、変わらない!?)で出題されています。

 『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P114~P115(8次:P110~P111) (9.4 ろ過乾燥器(フィルタドライヤ))>を、一度読めば大丈夫でしょう。

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。


上級 冷凍受験テキスト:9次改訂版(令和4年11月8日改訂)への見直し

対応中(2023/09/26~)


フィルタドライヤ(ろ過乾燥器) P114~115

 年代順に並べてあります。 アンモニア冷凍装置 が、嫌になるほど出題されます。逃さないように。


全般

・フィルタドライヤは、冷媒中の水分を吸着して除去するために、一般に吸込み配管に取り付ける。 H16保/06 答え

【×】 テキスト<9次:P114左 下から5行目~>

フィルタドライヤは、冷媒中の水分を吸着して除去するために、一般に冷媒液配管に取り付ける。


アンモニア

・フィルタドライヤは、アンモニア冷凍装置の水分除去に使用される。 H17/06 答え

【×】 引っ掛け!(というほどでもないかな。)でも、妙に悩んでしまう、無くてもいいけどあっても良いのでは?
 テキスト<9次:P114右 下から6行目> 通常、アンモニア冷凍装置には、ろ過乾燥器は使用しない。 ← キッパリ!

・アンモニア冷凍装置の場合、冷媒系統内の水分はアンモニアと結合しているため、乾燥剤による分離がむずかしい。 H21保/06 答え

【◯】 難しいので、アンモニア冷凍装置では乾燥剤(フィルタドライヤ)は使用しない。 テキスト<9次:P114右 下から9行目~>

・アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、装置各部に悪影響を及ぼす。そこで、フィルタドライヤにアンモニア液を通して、アンモニア液中の水分を吸着除去する。 H24保/06 答え

【×】 フィルタドライヤ(乾燥剤)では水分除去は難しい。テキスト<9次:P114右 下から9行目~>

・アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、膨張弁での氷結や金属材料の腐食など装置各部に悪影響を及ぼす。そこで、冷凍装置の吸込み配管にフィルタドライヤを取り付け、水分を吸着除去する。 H26保/06  R02保/06冷凍装置の吸込み配管吸込み蒸気配管 , 他同じ。) 答え

【×】 アンモニア冷凍装置では、フィルタドライヤは使用しない。それから、吸込み配管ではなくて「液配管」です!
 ----という、勉強している人にとっては楽勝問題です。(「液配管」に関して、テキストには取り付け位置が記されていないが、たぶん膨張弁の手前と思われる。)

・アンモニア冷凍装置では、冷媒系統内の水分を除去するために、シリカゲルやゼオライトを内部につめたろ過乾燥器を用いる。 H28保/06 答え

【×】 アンモニア冷凍装置では、ろ過乾燥器は使用しない。(出題数が多いです。)

・アンモニア冷凍装置に水分が混入した場合、冷媒系統内の水分はアンモニアに溶解するため、フィルタドライヤなどの乾燥剤による吸着分離がむずかしい。 H30保/06 答え

【◯】 素直な良い問題です。


フルオロカーボン

・フィルタドライヤは、フルオロカーボン冷凍装置に使用される。 H13保/06 答え

【◯】 ピンポン、フルオロカーボン冷凍装置は水分は大敵である。(アンモニア冷凍装置ではアンモニア水となるから微量なら大丈夫)

・フルオロカーボン冷凍装置の吸込み配管にフィルタドライヤを取り付け、冷媒系統内に侵入した水分をシリカゲルやゼオライトなどの乾燥剤で除去する。 H20保/06 答え

【×】 引っかけかな。正しい文章にしてみましょう。

フルオロカーボン冷凍装置の配管にフィルタドライヤを取り付け、冷媒系統内に侵入した水分をシリカゲルやゼオライトなどの乾燥剤で除去する。


・フルオロカーボン冷凍装置には、一般に、吸込み配管にろ過乾燥器が取り付けられており、このろ過乾燥器に冷媒蒸気を通し、冷媒蒸気中の水分を吸着して水分を除去する。ろ過乾燥器に充てんされている乾燥剤には、シリカゲルやゼオライトなどが用いられている。 R01保/06 答え

【×】 令和元年度はH20年度改良版!?これもバツですね。  冷媒液 なのよね。

  フルオロカーボン冷凍装置には、一般に、配管にろ過乾燥器が取り付けられており、このろ過乾燥器に冷媒を通し、冷媒中の水分を吸着して水分を除去する。ろ過乾燥器に充てんされている乾燥剤には、シリカゲルやゼオライトなどが用いられている。

(「液配管」に関して、テキストには取り付け位置が記されていないが、たぶん膨張弁の手前と思われる。)それから、「一般に、」は、取り付け場所のことなのか、ろ過乾燥器自体を取り付けることなのかわからないので、不明。(テキストには「一般に」は記されていない。)

・フルオロカーポン冷凍装置では一般に高圧液配管へフィルタドライヤを取り付けて、冷媒系内に侵入した水分をシリカゲルやゼオライトなどの乾燥剤で除去する。 H25保/06 答え

【◯】 その通り!

・フルオロカーボン冷凍装置には、吸込み配管にろ過乾燥器が取り付けられており、このろ過乾燥器に冷媒を通し、冷媒中の水分を吸着して水分を除去する。乾燥剤としてシリカゲルやゼオライトなどを使用する。 H27保/06 答え

【×】 吸込み配管ではなくて、冷媒液配管ですね。チョロい問題ですね!テキスト<9次:P114左 下から5行目~>

・フルオロカーボン冷凍装置では、冷媒系統内の水分を除去するために、ろ過乾燥器が使用される。ろ過乾燥器内に収められたシリカゲルが水分を吸着した場合は、化学変化するため、交換する必要がある。 R03保/06 答え

【×】 ぅ~ん、これは戸惑うかな。テキストに倣うような文章に変えてみましょう。テキスト<9次:114右 9行目~>

フルオロカーボン冷凍装置では、冷媒系統内の水分を除去するために、ろ過乾燥器が使用される。ろ過乾燥器内に収められたシリカゲルは水分を吸着しても化学変化しないが、交換する必要がある。 (← こんな感じでいいだろう。)

・フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、膨張弁での氷結による閉塞や金属材料の腐食など装置各部に悪影響を及ぼす。そこで、フィルタドライヤ(ろ過乾燥器)に冷媒液を通して、冷媒中の水分を吸着して除去する。 R05保/06 答え

【◯】 ぅむ。(怖いほど簡単な問題) 😯

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修正・訂正箇所履歴

【2016/07/26 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2017(H29)/01/05)
  • 「全般」「アンモニア」「フルオロカーボン」に分割、文章見直し。(2019(R1)/09/24)
  • 「フルオロカーボン」のH20保/06の解説文見直し。(2020(R1)/01/09)
  • 全般的解説文見直し。(2020(R2)/11/21)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/09/26)
  • 解説等見直し。(2023(R05)/09/26)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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