「学識」で問9に出題されます。
テキスト「保安編」<9次:P231右 16.9ブラインの使用について(<8次:P221右 16.9ブラインの使用について>)が、学識問9で出題される。
出題数は少ないですが、逃したくないですね。腐食に関しての問題が多いようです、ゲットしましょう。
『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。
8次改訂版の文章が見直され、項目が増えています。下記の9次改訂版の項目(目次)に沿って問題を並べます。
テキスト<8次:P71~72>からの出題です。
・ブラインは冷凍装置の蒸発器と被冷却物との間で熱を伝える間接的な熱媒体として用いられる液体や水溶液で、無機ブラインと有機ブラインに大別される。 by echo
【◯】 ぅむ。 テキスト<9次:71右下>
・ブラインは、通常、0℃以下でも凍結しない液体や水溶液で、その潜熱によって被冷却物を冷却する。 by echo
【×】 「潜熱」→「顕熱」ですね。(熱移動だけで状態変化しない。)テキスト<9次:71右下>
・ブラインに要求される条件の一つに、比熱と熱伝導率が大きいことがある。 by echo
【◯】 ぅむ! テキスト<9次:P71右下 a.> 他に次のページにかけて、b.~f.の条件項目があるが、一読しておけばよいだろう。健闘を祈る。
代表的な無機ブラインとして、「塩化カルシウムブライン」「塩化ナトリウムブライン」がある。
・塩化カルシウムブラインは、空気と接触すると空気中の酸素を溶かし込んで金属腐食を促進させることがある。 H15学/09
【◯】 ピンポン。
塩化カルシウムブラインは、テキスト<9次:P72右 1行目~>
空気云々は、テキスト<9次:P231 (16.9 ブラインの使用について)>冒頭。
・塩化カルシウムブラインは、空気と接触すると空気中の酸素を溶かし込んで金属腐食を促進したり、空気中の水分を取り込んで濃度が低下することがある。 H24学/09
【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P72右 1行目~>
濃度とかあるので保安編のこちらの方が良いかな<9次:P231 (16.9 ブラインの使用について)>
・塩化カルシウムブラインは、製氷、冷凍、工業用として古くから利用されており、入手性やブラインとしての性能に優れるが、金属に対して腐食性が強いので、腐食抑制剤を添加して使用する。 H25学/09
【◯】 怖いぐらいの素直な問題。テキスト<9次:P72 (5.10.2 無機ブライン)>
代表的な有機ブラインとして、「グリコール系:エチレングコール水溶液、プロピレングリコール水溶液」「アルコール系」「有機溶剤系」がある。
・エチレングリコールのブラインは、腐食抑制剤を必要としない。 H16学/09
【×】 有機ブラインに腐食抑制剤を混ぜると金属に対する腐食性がほとんど無くなるんだって。 テキスト<9次:P73右 (5.10.3 有機ブライン)>冒頭。
・エチレングリコールブラインは、金属に対する腐食性はないので腐食抑制剤を必要としない。 H19学/09
【×】 「必要とする。」引っ掛からないように!
(テキスト<8次:P73右 (5.10 有機ブライン)>)腐食抑制剤を適当に加えたものは、金属に対する腐食性がほとんどない。
【 --------- 7次改訂版からの注意 --------- 】
注意という程でもないが、7次改訂版では、
「腐食抑制剤を適当に加えた有機ブラインは、金属に対する<略>」 ← ”適当に”が、削除されている。適当じゃ駄目だということになったかも…。
【追記】
8次改訂版 → 腐食抑制剤を加えた有機ブラインは、金属に対する腐食性が殆どない。
【追記】
9次改訂版 → 腐食抑制剤を加えた有機ブラインは金属に対する腐食性をほとんどもたない。
無機ブラインと有機ブラインのコラボ問題です。
・塩化カルシウム水溶液は、金属材料に対して腐食性が強い。このため、無機ブラインとして使用する場合には、腐食防止剤を加える必要がある。一方、エチレングリコール水溶液は、金属材料に対する腐食性がなく、有機ブラインとして使用する場合は、腐食抑制剤を加える必要はない。 H28学/09
【×】 これ、たまに出るからなぁ。知識がないと(満遍なく勉強してないと)チンプンカンプンかも。正しい文章にしてみましょう。
塩化カルシウム水溶液は、金属材料に対して腐食性が強い。このため、無機ブラインとして使用する場合には、腐食防止剤を加える必要がある。
一方、腐食抑制剤を加えた有機ブラインであるエチレングリコール水溶液は、金属材料に対する腐食性がほとんどない。
・塩化カルシウムブラインは金属に対する腐食性が強い。プロピレングリコールブラインは、人体に有害であることから、食品の冷却用には使用が禁止されている。 R02学/09
【×】 腐食性とか食品用とか知ってないといけない。
塩化カルシウムブラインは金属に対する腐食性が強い。プロピレングリコールブラインは、人体に無害であることから、食品の冷却用としても使用される。
・無機ブラインの一つである塩化カルシウム水溶液は、金属材料に対して腐食性が強く、ブラインとして使用する場合は、腐食防止剤を加える必要がある。一方、有機ブラインの一つであるエチレングリコール水溶液は、金属材料に対する腐食性がなく、ブラインとして使用する場合は、腐食抑制剤を加える必要はない。 R04学/09
【×】 正しい文章にしてみますかね。
無機ブラインの一つである塩化カルシウム水溶液は、金属材料に対して腐食性が強く、ブラインとして使用する場合は、腐食防止剤を加える必要がある。一方、有機ブラインの一つであるエチレングリコール水溶液は、金属材料に対する腐食性が少ないが、ブラインとして使用する場合は、腐食抑制剤を加える必要がある。
9次改訂版から新設された項目です。
・アンモニアと二酸化炭素の二つの自然冷媒を組合せたユニットは、両冷媒の地球温暖化係数(GWP)が低い。また、アンモニア冷凍装置の成績係数も低いので優れた設備である。 by echo
【×】 テキスト<9次:P73左 下から7行目~> 正しい文章は、
アンモニアと二酸化炭素の二つの自然冷媒を組合せたユニットは、両冷媒の地球温暖化係数(GWP)が低い。また、アンモニア冷凍装置の成績係数が高いので優れた設備である。
二酸化炭素をアンモニア冷凍装置の熱搬送媒体として用いるために、二酸化炭素をブラインではなく高圧ガスとして取り扱う二次冷媒としての法改訂が行われたそうです。テキスト<9次:P73右 冒頭から,1)~3)>
試験問題としては、まったくもって予想できず。(2023(05)/09/10記ス)
テキスト<9次:P231右 16.9 ブラインの使用について>からの出題です。(テキストは「保安編」ですが、試験では「学識」に出題されます。)
・ブラインは空気と接触すると、空気中の酸素を溶かし込んで、金属の腐食を促進させることがある。 H13学/09
【◯】 塩化ナトリウムブライン(塩水)なんかは、よく錆びる。って、何となく感覚で分かる。
【 --------- 7次改訂版の注意 --------- 】
これは学識の問題で、6次改訂版のテキストでは、P44の「3.8ブラインの使用について」から出題されている。
ところが、7次改訂版では保安編へ移植され、P181の「12.9 ブラインの使用について」内容も少々変わっている。
・6次 「使用中に空気中の水分を凝縮させて<略>」
・7次 「0℃付近あるいはそれ以下でブラインを使用していると、空気中の水分が凝縮されて<略>」
こんな感じ。腐食の問題は保安管理技術で出題されるかも…。(2012/05/06記す)
・8次 特に変わっていないと思われる。(2016(H28)/12/30記ス)
・9次 特に変わっていないと思われる。(2023(R05)/09/10記ス)
・ブラインは、空気中の酸素を溶かし込むと金属の腐食が進行するため、空気とできるだけ接触しないようにする。 H14学/09
【◯】 ピンポン。 テキスト<9次:P231 (16.9 ブラインの使用について)>の冒頭。
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【2016/07/18 新設】(← 履歴をここに作った日)