『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』8次改訂版(令和元年11月30日改訂)では、ODP(オゾン破壊係数)、GWP(地球温暖化係数)などの説明が追加された。今後の「冷媒と地球環境」関連の新規問題を考慮されたい。
テキスト<8次:P44~P45 4.2 冷媒と地球環境>を熟読し、合わせて前ページの「表4.1」の「ODP」「GWP」の数値も注目しておきたい。
オゾン破壊係数(ODP)は、テキスト8次改訂版から記されている。オゾン層破壊の試験過去問は1問しかない(平成27年度)下記に掲載しておく。
・フルオロカーポン冷媒の種類の中で、分子構造中に塩素原子を含むものはその塩素がオゾン層を破壊するとして国際的に規制されている。また、塩素原子を含まないものでも地球温暖化に影響を及ぼすとして大気放出を防ぐなどの対策・規制が行われている。 H27/04
【◯】 題意の通り。テキスト<8次:P44「4.2 冷媒と地球環境」> を一読しておくしかない。
・フルオロカーボン冷媒の中でも、塩素を含むCFC冷媒、HCFC冷媒は、オゾン破壊係数が0より大きい。また、オゾン破壊係数が0であるHFC冷媒は、地球温暖化をもたらす温室効果ガスである。 R04/04
【◯】 題意の通り。テキスト<8次:P43「表4.1 冷媒の種類」、P44「4.2 冷媒と地球環境」> 一読し、表をザッと見ておくしかない。
・ODP(オゾン破壊係数)はR11は1であるが、自然冷媒の値は、0.05以下の低い値となっている。 by echo
【×】 自然冷媒とHFC、HFO冷媒のODPは、全て「0」です!!テキスト<8次:P43 表4.1>
テキスト8次改訂版で、まったく新しい文章に書き換えられたので試験の過去問は掲載しない。(というか見当たらない)
・冷媒の地球温暖化係数(GWP)は、大気中年数100年、二酸化炭素を1とする値である。 by echo
【◯】 テキスト<8次:P44>9行目にズバリ。大気中年数100年というのは、地球に与える100年分のエネルギー。と考えれば良いでしょう。
・地球温暖化防止策として、高いGWPをもつHCFC冷媒やHFC冷媒から、低いGWPをもつHFO冷媒や自然冷媒などの低GWP冷媒への移行が進められている。 by echo
【◯】 はい。テキスト<8次:P44>下から3行目にズバリ的。
・自然冷媒である二酸化炭素R744の地球温暖化係数(GWP)は「1」である。同様にアンモニア(R717)とプロパン(R290)も「1」とGWPが低い。 by echo
【×】 アンモニア(R717)とプロパン(R290)は共に「0」です!!テキスト<8次:P43 表4.1>参照。
・低GWP冷媒として、 HFC冷媒ではR32、HFO冷媒のR1234yfやR1234ze、HC冷媒のR290 (プロパン)、これらを成分とする混合冷媒、さらに、R717 (アンモニア)やR744 (二酸化炭素)などがある。 by echo
【◯】 テキスト<8次:P44一番下~P45>に記されている。R32、R1234yf、R1234ze、R290、R717、R744を記憶しておきたい。
R32、R1234yf、R1234zeは、平成28年11月に低GWP冷媒の普及を促進するため「特定不活性ガス」として省令に規定され、関連技術基準も整備された。
21/12/16 23/02/23
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版へ適応。(21(R03)/12/13)
【2021(R03)/12/13 新設】