圧力容器の前に、容器に使われる材料の学習が待っている。力学は問題数が少ない…、どうだろう、出題されても凹まないように勉強しておくしかない。
『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P135~P137 (11.1 材料力学の基礎)>
8次改訂版コメ: 8次改訂版(令和元年11月30日改訂)では、<8次:P136 (図11.1 応力-ひずみ線図)>の文章が全体的に書き換えられている。
0.2%耐力
という新しい語句も追加されているので、一度熟読しておこう。
by echo ← 自作問題です。適当に追加してあります。
テキスト<8次:P135 (11.1.1 応力)>です。
・応力はσ(N/mm2)は、外力をF(N)、断面積をA(mm2)とすると、σ=F/A である。 by echo
【◯】 応力σ(シグマ)=F/A は、とある年度にひょっこり出題されるかも。テキストは太字だし<8次:P135 真ん中あたり>
・応力のうち、外力が材料を引っ張る方向に作用する場合を引張応力、圧縮する方向に作用する場合を圧縮応力といい、圧力容器で耐圧強度が問題となるのは、一般に圧縮応力である。 H30/12
【×】 正しい文章にしてみましょう。
応力のうち、外力が材料を引っ張る方向に作用する場合を引張応力、圧縮する方向に作用する場合を圧縮応力といい、圧力容器で耐圧強度が問題となるのは、一般に引張応力である。
・圧力容器に発生する応力は、一般に引張応力である。 H14/12
【◯】 内部から外側に向かって圧力(応力)がかかる、外側から見て引っ張る力と考えてみればよい。テキスト<8次:P135 下から5行目(太字)>
テキスト<8次:P136 (図11.1 応力-ひずみ線図)>は必須、でも意外に問題数が少ない。
8次改訂版コメ: 8次改訂版(令和元年11月30日改訂)では、<8次:P136 (図11.1 応力-ひずみ線図)>の文章が全体的に書き換えられている。
0.2%耐力
という新しい語句も追加されているので、一度熟読しておこう。
・材料の弾性限度とは、引張の力を取り除くと、ひずみがゼロに戻る限界をいう H16/12
【◯】 その通り! 弾性限度を超えて引っ張るともとの形(長さ)に戻らなくなる。
・引張荷重を作用させた後、荷重を静かに除去したときに、ひずみがもとに戻る限界を弾性限度という。 R04/12
【◯】 H16年とR04年度の問題文は同じことを問われている。
・応力とひずみの関係が直線的で正比例する限界を比例限度といい、この限界での応力を引張強さという。 H15/12 H19/12(句読点が違うだけ)
【×】 引張強さは、比例限度のさらに上の(M点)である。
・弾性限度以上に引張荷重を増大すると、荷重を取り除いてもひずみが残り元の長さに戻らなくなる。この点の応力を降伏点といい、材料の強さの目安となる。 by echo
【◯】 この問題は、いつの日かかならず出題される。テキスト<8次:P136 16行目~>
・降伏点が明確に現れない材料は、応力を取り去ったときにひずみが2%残る応力を降伏点といい、2%耐力ともいう。 by echo
【×】 0.2%です!w(これはレアーな問題になるかも。) テキスト<8次:P136 21行目~>
出題は少ない、逃したくない。
JIS規格SM400B材料
例えば、SM400Bの許容引張応力は、引張強さ(400N/mm2)の1/4である100 N/mm2として設計する。
出題は少ないが、テキストの太字の部分はなるべく目を通しておこう。テキストは<8次:P136~P137 (11.1.4 許容引張応力)>です。(2種冷凍試験からは、必須項目である。)
・圧力容器では、使用する材料の応力-ひずみ線図における弾性限度以下の応力の値とするように設計する必要がある。 R02/12
【×】 この問題はココ。テキスト的には<8次:P137>の上3行目から読んでちょうだい。正しい文章にしますかね。
圧力容器では、使用する材料の応力-ひずみ線図における比例限度以下の応力の値とするように設計する必要がある。
・圧力容器を設計するとき、許容引張応力として、その材料の引張強さと同じ値を用いる。 H18/12
【×】 引張強さの1/4の応力を許容引張応力とする。テキスト<8次:P137の4行目>。
【参考】
これに関して、テキスト<8次:P137の8~9行目>に、SM400Bの「最小引張強さ」と、その1/4である「許容引張応力」の説明が記されている。
・圧力容器を設計するときに、一般的に材料の引張強さの1/2の応力を許容引張応力として、その値以下になるように設計する。 H26/12
【×】 1/4です。テキスト<8次:P137の8~9行目>。 この問題は勉強しておかないと落とすかも…。(H26年度は、レアな問題が多いのかな…)
・JISの定める溶接構造用圧延鋼材SM400Bの許容引張応力は100N/mm2であり、最小引張強さは400N/mm2である。 R03/12
【◯】 JISの定めている最小値の引張強さが規定されているので、設問のSM400Bの最小引張強さは400N/mm2となる。よって、その1/4の応力が許容引張応力100N/mm2となる。テキスト<8次:P137 6~9行>
JIS規格SM400B材料
・圧力容器を設計するときは、一般に、材料に生じる引張応力が、材料の引張強さの1/2の応力である許容引張応力以下になるようにする。 R03/12
【×】 日本語が難しい。テキスト<8次:P137 8~9行>
圧力容器を設計するときは、一般に、材料に生じる引張応力が、材料の引張強さの1/4の応力である許容引張応力以下になるようにする。
下記は該当する文章をテキストから引用したもの。上記、正解文と照らし合わせてほしい。(汗
この規格に定められている引張強さの,一般に1/4の応力を許容引張応力として,材料に生じる引張応力が,この許容引張応力以下になるように設計する.
03/04/21 04/09/05 05/03/21 07/03/24 08/03/15 08/04/25 09/05/30 10/09/11 11/06/30 13/07/02 14/08/01 15/06/22 20/07/01 21/01/16 22/01/16 23/03/26
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/16)
【2016/06/09 新設】