/ 法文の読み方 / 3冷「保安」攻略 / 2冷「保安・学識」攻略 / 2冷学識計算攻略 /
高圧ガス保安法第2条の(定義)は、必ず出題されます。どんなものが高圧ガスになるのでしょうか。まずは「圧縮ガス」と「液化ガス」の2つがあることを覚えてください。
(定義)法第二条(一項)一号を記しておきます。一号は「圧縮ガス」の定義です。
(定義)
第二条 この法律で「高圧ガス」とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 常用の温度において圧力(ゲージ圧力をいう。以下同じ。)が1メガパスカル以上となる圧縮ガスであつて現にその圧力が1メガパスカル以上であるもの 又は温度35度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)
又は
がキーポイント。
「常用の温度」と「現に」の2つを理解してください。これは、この下の問題のプチ解説に書いてあります。さぁ、頑張ろう。
▼ 2種H19/1 ▼ 3種H29/1( 、
が、一つ多いのみ) ▼ 3種R02/1
・常用の温度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現にその圧力が1メガパスカル以上であるものは高圧ガスである。
【◯】 高圧ガスの定義は面倒・・・と思うのは、あなたが勉強しないでいるだけのこと。そういう方は、一度で良いからこころを落ち着けて参考書や法文をを読んでみて。簡単です!
ここで重要なのは「常用の温度」と「現に」の2つ。常用の温度は勘違いしやすいから注意すること。これを把握しておけば、とても楽チンになるはずだ。
「常用の温度」というのは、通常の運転状態のとき温度です。機器が正常な状態でガスが100度であれば常用の温度は100度ということです。
「現に」というのは、ぅ~ん、まさに今、現在、ってこと。(今でしょ!)イメージできましたか?
▽法第2条第1号 ←クリックしてください法文が別窓で開きます。
▼ 3種H27/1 ▼ 3種R01/1 ▼ 3種R05/1
・温度35度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)は、常用の温度における圧力が1メガパスカル未満であっても高圧ガスである。
【◯】 これも、◯ですね。
温度35度において圧力が1メガパスカル以上となる<略>
←これ、高圧ガスですね。そして後半、
常用の温度における圧力が1メガパスカル未満であっても
← 機器が正常な状態で運転している温度で圧力が1メガパスカル未満であっても!高圧ガスですね。
▼ 3種H21/1 ▼ 3種H26/1 ▼ 3種H28/1(「、」が1つ多いのみ) ▼ 3種R04/1
・温度35度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現にその圧力が0.9メガパスカルのものは高圧ガスではない。
【×】 現在0.9Mpaだけんども、35℃で1Mpaなんだから、この圧縮ガスは高圧ガスになる。
数値のほかに、「以上」「未満」さらに、「である」「ではない」等々、あなたを惑わす言葉があるので、問題をよく読もう。 ▽法第2条第1号
▼ 2種H24/2 ▼ 2種H30/3
・常用の温度35度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現在の圧力が0.9メガパスカルのものは高圧ガスではない。
【×】 常用の温度35度で1MPaで高圧ガスに決まり!ですよね。
3種H21年度と同等の問題。「常用の」があったりとか、「現にその」が「現在の」とか、違っているが同じ意の問題である。 ▽法第2条第1号
▼ 2種H25/1 ▼ 2種R01/1
・常用の温度40度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現在の圧力が0.9メガパスカルのものは高圧ガスではない。
【◯】 今度は、◯。ぅーん、一瞬考えこんでしまったでないの。
常用の温度40℃で1Mpaなんだから35℃なら1Mpaより減少するよね。んで、「現在」の温度は何度か分からないけども、例えば現在、35度であっても、5度であっても、100度であったとしても、0.9Mpaなんだから…高圧ガスである定義から外れるよね。
▼ 3種H24/1 ▼ 3種H30/1
・現在の圧力が0.9メガパスカルの圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、温度35度において圧力が1メガパスカルとなるものは高圧ガスではない。
【×】 今度も、ヴァツです!
2種H24/2と言い回しが違うだけの同等の問題。0.9メガ&1メガ&35度トリプルコンボオンパレードですね。
▼ 3種H19/1 ▼ 3種H25/1
・常用の温度において圧力が1メガパスカル未満となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、温度35度においてその圧力が1メガパスカル未満であるものは、高圧ガスでない。(H25:「高圧ガスではない。」)
【◯】 今度は、◯です!
とりあえず「圧縮ガス35℃、1Mpa以上(アセチレンガスを除く)」と覚えよう。法文を読んでみよう、流し読みじゃぁなくてじっくり読むんですよ。
▽法第2条第1号
▼ 3種・2種H15/1 ▼ 2種H29/2 ▼ 3種R03/1
・常用の温度において圧力が0.9メガパスカルの圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であっても、温度35度において圧力が1メガパスカル以上となるものは高圧ガスである。
【◯】 さぁ、どうでしたか?
「0.9」とか「高圧ガスである」とか「高圧ガスでない」とかあなたを攻めてきます。問題をよく読んで、イメージして、ポンミスをしないように、絶対ゲットしよう。
▽法第2条第1号
【余談】
H29年度は、やっぱし、H15年度の過去問の電子データをコピペして作成しているのでしょうかね。一字一句違いがありませんからね。まさか、偶然なんてことはないでしょうね。 こういう問題文は結構あるんですよ。ま、余談ですけどね。(2018(H30)/04/17記ス)
▼ 3種H23/3
・常用の温度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガスであって、現在の圧力が1メガパスカルであるものは、高圧ガスである。
【◯】 素直すぎて逆に怖くなるような問題。余談ですが問3に出題されるのは珍しい。▽法第2条第1号
▼ 2種H27/1 ▼ 2種R02/1( あって、現に
句読点が一個多いだけ他同じ)
・常用の温度において圧力が1.1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって現にその圧力が1.0メガパスカルであるものは、温度35度における圧力が0.8メガパスカルであっても、高圧ガスである。
【◯】 常用と、現にと、温度35度のトリプルquestion!
条文を記しておきます。条文と問題を読み比べれば納得できるでしょう。
一 常用の温度において圧力(ゲージ圧力をいう。以下同じ。)が1メガパスカル以上となる圧縮ガスであつて現にその圧力が1メガパスカル以上であるもの 又は温度35度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)
▼ 2種H28/1 ▼ 2種R04/1
・現在の圧力が0.1メガパスカルの圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、温度35度において圧力が0.2メガパスカルとなるものは、高圧ガスである。
【×】 「現在」は「現に」と同じですよね!
設問では、現(現在)に1メガパスカルより少ない(0.1Mp)し、温度35度においても1メガパスカルより少ない(0.2Mp)から、高圧ガスではありませんね。 ▽法第2条第1号
09/08/30 10/10/1 11/08/22 12/10/28 13/11/01 14/09/27 16/09/20 17/06/28 18/04/12 18/04/17 19/08/20 20/12/28 22/10/17 23/12/15
【2017(H29)/05/13 新設】(← 履歴をここに作った日)