圧力スイッチ全般・油圧保護スイッチ P149~P150

  • 10.13 圧力スイッチ P149~150
    • 10.13.1 油圧保護圧力スイッチ P150<

 試験では「保安管理技術」の試験で出題されている。(理由は、不明)

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。


圧力スイッチ全般 P149~150

 圧力スイッチの全般(原理原則)的な問題は少ないです。

 ディファレンシャル = P2 - P1

 圧力スイッチの動作には、電気接点の開と閉の間の動作すきまが必要で、これを「入り」「切り」差またはディファレンシャル(動作すきま)という。
 動 すきまとは、圧力の変化による電気接点の開と閉との間の動作の圧力差( P2 - P1 )である。(令和3年度「保安」問5より)

・圧力スイッチの作動については、電気接点の開と閉の間の動作すきまが必要で、これを入り切り差またはディファレンシャルといい、通常、この動作すきまの範囲は調整できる。 H19保/05 答え

【◯】 その通り。(図参照)
これは、過去問に見当たらない、初めての問題かと…。でも、「動作すきま」や「ディファレンシャル」は他の試験でもよく出てくるよね。テキスト<9次:P150左 9行目~>にズバリ的です。

ディファレンシャル(動作すきま)説明図
ディファレンシャル(動作すきま)説明図

・圧力スイッチの動作には、電気接点の開と閉の間の動作すきまが必要で、これを「入り」「切り」差またはディファレンシャルという。動力すきまとは、圧力の変化による電気接点の開と閉との間の動作の圧力差である。 R03保/05 答え

【◯】 図を参考にしてください。テキストは<9次:P150左 9行目~>

 【 設問の誤字(動力すきま)への「高圧ガス保安協会」からのお詫びについて 】 ← 続きはクリック

令和3年度の問題で、「動作すきま」を「動すきま」と(誤植?)して試験問題に出題されています。「高圧ガス保安協会 試験センター」は、令和4年1月24日にweb上に、この旨の文書を公開しました。対応として、問5は受験者全員を正答ととし、これにより合格点に達した受験者には28日に速達で通知をするとのことです。このことにより、少々合格率が上がったことでしょう。
 pdf文書の直リンクを貼っておきます。(未来永劫に残るかは不明です。)
 令和3年度 第二種冷凍機械 試験問題について


油圧保護圧力スイッチ P150

 例年、同じような問題が続いています。テキスト<9次:P150 (10.13.1 油圧保護圧力スイッチ)>です。

・多気筒圧縮機の油圧保護圧力スイッチは、クランクケース内の冷媒蒸気圧力と給油圧力との差圧が設定値よりも低下すると、一定時間後に圧縮機を停止させる。 H15保/05 答え

【◯】 そうなんです、設定値より低下しても即停止ではない。一定時間後(約90秒)です。テキストは<9次:P150左 下から4行目~ >

・圧縮機の油圧保護圧力スイッチは、給油圧力が定められた油圧を保持できなくなったときには、直ちに圧縮機を停止させるもので、自動復帰式である。 H18保/05 答え

【×】 圧力スイッチは、引っ掛けどころ満載。間違いは「直ちに」と「自動復帰」だね。
 一定時間経過後に停止し、手動復帰する。テキスト<9次:P150左下4行~右上2行>

・油圧保護圧力スイッチは、圧縮機の給油ポンプ圧力とクランクケース圧力との差圧を検出し、差圧が設定値以下になると、直ちに圧縮機を停止させるものである。 H20保/05 答え

【×】 直ちにではなく、一定時間経過後。テキスト<9次:P150左下4行>

・油圧保護圧力スイッチは、給油圧力と圧縮機吐出し圧力との圧力差が設定値になると、圧縮機を停止させる。 H23保/05 答え

【×】 ぉっとー! テキスト<9次:P50右 4行目>

油圧保護圧力スイッチは、給油圧力とクランクケース内圧力 との圧力差が設定値以下になると、圧縮機を停止させる。 以下を加えたほうが無難かもしれない。)

・油圧保護圧力スイッチは、圧縮機の給油ポンプ圧力とクランクケース内圧力との差圧を検出し、差圧が一定時間設定値以下になると圧縮機を停止させる。 H24保/05 答え

【◯】 ぅむ。素直な問題です。

・圧縮機の油圧保護圧力スイッチは、圧縮機の軸受などを焼付き事故から保護するため、油圧が定められた値より低下すると、低下した瞬間に圧縮機を停止させる。 H27保/05 答え

【×】 ぅむ。

圧縮機の油圧保護圧力スイッチは、圧縮機の軸受などを焼付き事故から保護するため、油圧が定められた値より低下すると、一定時間経過後に 圧縮機を停止させる。

・圧縮機の油圧保護圧力スイッチは、始動時または運転中に一定時間経過しでも給油圧力が定められた圧力を保持できなくなったときに圧縮機を停止させて保護するスイッチで、手動復帰式である。 H28保/05 答え

【◯】 テキストを上手にまとめた素直な良い問題です。テキスト<9次:P150左下4行~右上2行>

・往復圧縮機に使用される油圧保護圧力スイッチは、圧縮機の給油ポンプ圧力とクランクケース内圧力との差圧を検出し、差圧が設定値以下で一定時間経過すると圧縮機を停止させる。 H29保/05 答え

【◯】 OK! テキスト<9次:P150左下4行~右上2行>

 05/05/21 07/12/17 08/06/29 09/03/14 10/10/09 11/07/25 12/05/20 13/12/23 14/09/03 16/09/14 17/12/14 22/03/17 23/09/24

修正・訂正箇所履歴

【2016/07/24 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2017(H29)/01/03)
  • 全般的に見直し。(2022(R04)/03/17)
  • 冒頭のディファレンシャルの説明を見直し。(2022(R04)/11/26)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/09/24)
  • 解説等見直し。(2023(R05)/09/24)

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【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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