吸入圧力調整弁(SPR)P140~P141(P137)

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

 作図が誤っていたため[×]を付け、【正】の画を追加しました。構造概略図も追加。(2022(R04)/03/21)

【誤】吸入圧力調整弁概略図
【誤り】「吸入圧力調整弁」概略図
【正】吸入圧力調整弁概略図
【正】「吸入圧力調整弁」概略図
吸入圧力調整弁構造概略図
「吸入圧力調整弁」構造概略図

 蒸発圧力調整弁との違いを把握しましょう。

  • 蒸発圧力調整弁 ← 蒸発圧力が一定値以下にならないようにする。<9次:P137右 下から7行目>
  • 吸入圧力調整弁 ← 圧縮機吸込み圧力を一定値以上に上昇させない。<9次:P140右 10行目>
  • 圧縮機の吸込み圧力が設定値よりも上昇すると閉じ、低下すると開く。

吸入圧力調整弁の目的と動作 P140~P141

 「自動制御機器」は、年度の問題の内容によって「学識 問8」か「保安 問5」のどちらかに出題される。

・吸入圧力調整弁は、圧縮機の吸込み圧力が設定値よりも上昇すると開き、低下すると閉じて、主に圧縮機用電動機の過負荷を防止するために用いる。 H13学/08 答え

【×】 過負荷防止は良い。←(<9次:P140右 8行目~>)上昇すると閉じ、低下すると開く。←(<9次:P140右 一番下>)

吸入圧力調整弁は、圧縮機の吸込み圧力が設定値よりも上昇すると閉じ、低下すると開いて、主に圧縮機用電動機の過負荷を防止するために用いる。

「吸入圧力調整弁」の圧縮機吸込み圧力上昇時の動作概略図
「吸入圧力調整弁」の圧縮機吸込み圧力上昇時の動作概略図

・吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み管に取り付け、圧縮機吸込み圧力を設定値以下に下降しないように制御する。 H16学/08 答え

【×】 ちゃうちゃう、設定値(一定値)以上に上昇させないように制御する。テキスト<9次:P140右 10行目>

・吸入圧力調整弁は、圧縮機吸込み圧力を一定値以上に上昇させないように制御する圧力調整弁であり、圧縮機吸込み管に取り付ける。 H18学/08 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P140右 11行目>

・圧縮機の吸込み圧力が所要の圧力よりも低くなると、圧縮機駆動用の電動機が過負荷になる。これを防止するために、吸入圧力調整弁を圧縮機吸込み管に取り付ける。 H20学/08 答え

【×】 色々な言い回しに悩まされ敵意を抱くが、健闘を祈る!

圧縮機の吸込み圧力が所要の圧力よりも高くなると、圧縮機駆動用の電動機が過負荷になる。これを防止するために、吸入圧力調整弁を圧縮機吸込み管に取り付ける。

・吸入圧力調整弁は、圧縮機の電動機の過負荷を防止するために、吸込み圧力が設定圧力より高くならないように制御する調整弁で、パイロット形の主弁は蒸発圧力調整弁と共用できる。 H22保/05 答え

【◯】 「保安」の問題。パイロット形の主弁に関しては<9次:P141左 6行目~「その主弁は蒸発圧力調整弁用と共用であるが、」>

 -- なぜ「学識」で出題されない?(この年度の「保安 問5」はあきらかに「学識」のような問題と思うんだけど)

・圧縮機の吸込み圧力が高くなると、電動機が過負荷になるため、圧縮機の吸込み管に吸入圧力調整弁(SPR)を取り付けて、その調整弁の入口圧力を所定圧力以上にならないように制御する。  H24学/08 R01学/08 (SPR) が無い、他同じ。) 答え

【×】 一瞬どこが間違いなのかと思うが、冷静になるとゥムムと思う。「入口」ではなく「出口」。テキスト<9次:P140右 下2行>

圧縮機の吸込み圧力が高くなると、電動機が過負荷になるため、圧縮機の吸込み管に吸入圧力調整弁(SPR)を取り付けて、その調整弁の出口圧力を所定圧力以上にならないように制御する。

・圧縮機の吸込み圧力が一定値以上に高くなると、圧縮機用電動機が過負荷になる。これを防止するために、圧縮機吸込み管に吸入圧力調整弁を取り付ける。 H26学/08 答え

【◯】 素直な良い問題だね。

・吸入圧力調整弁(SPR)は、圧縮機の吸込み圧力が設定の圧力より低くなり、電動機が過負荷となることを防止するために、圧縮機吸込み蒸気配管に取り付けられる。 H29学/08 答え

【×】 ぅむ。テキスト<9次:P140 10.6 吸入圧力調整弁>の冒頭。正しい文章にしてみましょう。

吸入圧力調整弁(SPR)は、圧縮機の吸込み圧力が設定の圧力より高くなり、電動機が過負荷となることを防止するために、圧縮機吸込み蒸気配管に取り付けられる。

・吸入圧力調整弁は、圧縮機の電動機の過負荷を防止するために、圧縮機吸込み圧力が設定圧力より高くならないように制御する圧力調整弁であり、圧縮機吸込み管に取り付ける。 R05保/05 答え

【◯】 ぅむ。

 05/05/21 07/12/17 08/06/29 09/03/14 10/10/09 11/08/01 13/12/23 15/07/2 17/01/02 19/09/23 20/01/07 22/03/21 23/12/12

修正・訂正箇所履歴

【2016/07/23 新設】(← 履歴をここに作った日

  • 凝縮圧力調整弁の問題(H27年度)が混じっていたので引っ越しした。 (2017(H29)/01/02)
  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2017(H29)/01/02)
  • 図を追加。 (2019(R1)/09/23)
  • 「吸込み圧力調整弁」→「吸入圧力調整弁」 (2021(R04)/07/15)
  • 冒頭の作図が誤っていたため[×]を付け、【正】の画を追加。構造概略図も追加。(2022(R04)/03/21)
  • 全体的に見直し。(2022(R04)/03/21)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/09/23)
  • 解説等見直し。(2023(R05)/09/23)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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