コンパウンド圧縮機 P28,P37,P48 (P28,P37,48)

 低段高段、気筒数など、惑わされないように。

 低段側Lと後段側Hの圧縮機を、一つにまとめたものがコンパウンド圧縮機です。
二段圧縮一段膨張冷凍サイクル概略図 二段圧縮一段膨張冷凍サイクル(コンパウンド圧縮機使用)概略図

 下記から出題される問題をまとめてあります。

  • テキスト<9次:P28右 下から13行目~>
  • テキスト<9次:P37右上 ((4) コンパウンド圧縮機)
  • テキスト<9次:P48右 (4.2.3 コンパウンド圧縮機による二段圧縮冷凍装置)

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

基礎編

 出題される箇所は、テキスト的には<9次:P28右、P37右上、P48右>に渡る。

 ページごとに分類しました。(2023(R05)/12/07記ス)


P28 から

 テキストのこのページは「二段圧縮冷凍サイクル」項目内に記されている。

・ R/ 答え

【】 ぅ~ん、


P37右上 から

 テキストのこのページは「往復圧縮機」項目内に記されている。

・1台の多気筒圧縮機の気筒を高段用と低段用に区分けしておけば、1台の圧縮機で二段圧縮方式の運転ができる。このような圧縮機をコンパウンド圧縮機という。 H16学/03

・1台の多気筒圧縮機の気筒が高段用と低段用に区分けされており、1台の圧縮機で二段圧縮機方式の運転ができる。このような圧縮機をコンパウンド圧縮機という。 H21学/03

・コンパウンド圧縮機は、1台の多気筒圧縮機の気筒が高段用と低段用に区分けされており、1台の圧縮機で二段圧縮方式の運転ができる。 H29学/03 答え

【全部 ◯】はい。二段圧縮一段膨張冷凍サイクル等を、高段用と低段用に区分けされた1台の圧縮機で実現できます。コンパウンドは結構しつこく出題されるのでゲットしたい。テキスト<9次:P37右上 ((4) コンパウンド圧縮機)

・二段圧縮機の冷凍サイクルを実現するためには、低段側と高段側の2台の圧縮機を必要とするが、これを1台の圧縮機に低段側と高段側のシリンダを配置し、駆動用の電動機も1台にした二段圧縮機があり、これをコンパウンド圧縮機という。 H22学/03 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P37右上 ((4) コンパウンド圧縮機)>冒頭部分がズバリ的かな。圧縮機を2台を1つにまとめたのだから、電動機も1つにしますよね。上級テキストにもちゃんと記されています。

・二段圧縮の冷凍装置に、低段側と高段側にそれぞれ4気筒のコンパウンド圧縮機を使用した。 H19学/03 答え

【×】 テキスト<9次:P37右上>を読んで。8気筒なら6と2、6気筒なら4と2と記されている。
ちなみに、テキスト<9次:P28右 下から11行目>では、低段と高段の気筒数比は2または3になっている。設問では、8気筒で4と4だから気筒数比が1になってしまうよね。


P48右 から

 テキストのこのページは「コンパウンド圧縮機による二段圧縮冷凍装置」項目内に記されている。

・1台の圧縮機に高段側と低段側の気筒を配置し、二段圧縮を行うコンパウンド圧縮機では、一般に高段用と低段用の気筒数を自動的に切り換えることにより、中間圧力を最適に制御する。 R01学/03 答え

【×】 これは、多気筒圧縮機の気筒数を変える容量制御と混同させる問題でツネ。コンパウンドの中間圧力は最適値より少しずれてしまうと記されている。(<9次(8次):P48右 (4.2.3 コンパウンド圧縮機による二段圧縮冷凍装置)>)少々長くなりますが正しい文章にしてみますかね。

  1台の圧縮機に高段側と低段側の気筒を配置し、二段圧縮を行うコンパウンド圧縮機では、一般に高段用と低段用の気筒数を、6気筒は低段側4高段側2とし、8気筒は低段側6高段側2にする。このため中間圧力は最適値から若干ずれる。

・1台の圧縮機で二段圧縮を行うコンパウンド多気筒圧縮機では、高段用と低段用の気筒数を自動的に切り換えることにより、中間圧力を最適に制御する。 R02学/03 答え

【×】 令和元年と同等の問題。冒頭部分などが違うので別にした。気筒数は自動では切り替わらない。

  コンパウンド多気筒圧縮機 設問に多気筒がつく問題文は初めてであろう。テキストでは<9次(8次):P48右 (4.2.3 コンパウンド圧縮機による二段圧縮冷凍装置)>にちゃんと記されている。

・二段圧縮冷凍装置にコンパウンド多気筒圧縮機を用いる場合、圧縮機内で気筒を低段用、高段用に区分けする。その分け方は、高低段の押しのけ量比が、低段のピストン押しのけ量を分母としてまたはとなるように、低段と高段に区分けする。 R05学/03 答え

【×】 気筒数比は<9次:P28右、P37右上、P48右>に登場する。が、設問の内容からココに置く。<9次:P48右 (4.13)式> VL / VH = a

「二段圧縮冷凍装置にコンパウンド多気筒圧縮機を用いる場合、圧縮機内で気筒を低段用、高段用に区分けする。その分け方は、高低段の押しのけ量比が、高段のピストン押しのけ量を分母としてまたは 2~3 となるように、低段と高段に区分けする。」


配管簡略化編

 コンパウンドは配管を簡略化できます。でも、引っかからないように。

・コンパウンド圧縮機を用いた二段圧縮冷凍装置では、1台の圧縮機で二段圧縮するので、配管が簡略化でき中間冷却は不要である。 H13学/03 答え

【×】 勘違いしないように。「配管は簡略化できる」はOK。中間冷却器を省略って。(笑 
一段目の圧縮機の吐出しガスを中間冷却器で冷却し、乾き飽和蒸気に近づけ、二段目の吐出しガス温度の上昇を防ぐ。テキスト<9次:P28右 下から13行目>辺りを熟読しておこう>

・コンパウンド圧縮機を用いた二段圧縮冷凍装置では、1台の圧縮機で二段圧縮するので、配管が簡略化でき、中間冷却は不要である。 H17学/03 答え

【×】 H13年の問題と一字一句違わない。(「、」が一個多いけど。)コピペして問題作ったのって感じ。

・コンパウンド圧縮機は、1台の圧縮機に低段側と高段側の気筒を配置して二段圧縮を可能としているので、中間冷却器が不要で、配管が簡略化できる。 H18学/03 答え

【×】 ぅむ。

 05/05/22 05/09/22 07/12/10 08/01/27 09/03/12 10/09/24 11/08/01 12/04/10 13/10/03 14/08/19 16/09/05 17/12/26 19/12/07  20/11/24 23/12/07

修正・訂正箇所履歴

【2016(H28)/06/25 新設】(← 履歴をここに作った日

  • 問題を整理し、ページ内に「二段圧縮冷凍装置」を作った。(2016(H28)/09/05)
  • 8次改訂版へ見直し済み・解説見直し。(2016(H28)/09/05)
  • 「二段圧縮冷凍装置」のページ(「コンパウンド圧縮機 配管簡略編」を改名)へ二段圧縮関連問題を移動した。解説を見直し。(2017/03/21)
  • 図を追加。文章を全般的に見直し。 (2019(R01)/09/09)
  •   中間圧力は最適力少しずれてしまう →  中間圧力は最適値より少しずれてしまう に訂正。(2020(R02)/02/18)
  • コンパウンド圧縮機の問題解説を見直し。(2020(R02)/11/24)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)08/22/)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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