圧力や温度の変化で冷凍機の状態がわかるようになれば、実務での点検記録業務に役立つことでしょう。
『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P172 (14.3.1 圧縮機吐出しガスの圧力と温度)>です。
水冷凝縮器の冷却水の量や温度が変化すると、圧縮機吐出しガス温度はどうなるかです。
・水冷凝縮器の冷却水温が上昇すると、圧縮機吐出しガス圧力が高くなる。 H16/14
【◯】 ぅむ、テキスト<8次:P172 (14.3.1 圧縮機吐出しガスの圧力と温度)>冒頭の2行。
凝縮温度が高くなる→凝縮圧力も高くなる。つまりは、圧縮機吐出しが圧力が高くなる。
・水冷凝縮器の冷却水量が減少したり、冷却水温が上昇したりすることによって凝縮圧力が上昇すると、圧縮機吐出しガス圧力と温度が上昇するので、圧縮機シリンダが過熱し、潤滑油を劣化させ、シリンダやピストンを傷める。 H24/14
【◯】 まさにこの通り。疲れますね。
テキスト<8次:P172 (14.3.1 圧縮機吐出しガスの圧力と温度)>を、読むしかありません。
アンモニアやフルオロカーボンの冷凍装置の吐き出しガス温度について問われています。
・アンモニア冷凍装置の吐出しガス温度は、同じ蒸発と凝縮の温度の運転条件でも、フルオロカーボン冷凍装置の吐出しガス温度より数十℃高くなる。 H17/14 H26/14
【◯】 H26年度はH17年度のコピペ。
「冷媒及びブライン」あたりの問題に似ているが、「数十℃」という語句は、この「運転状態の変化」の問題文で登場する。ま、テキストが、そうなっているわけなんだけど…。
8次改訂版コメ: 8次改訂版では、7次まで記されていた 、フルオロカーボン冷媒に比べて圧縮機の吐出しガス温度が数十℃高くなる(表4.4参照)。
が、
、フルオロカーボン冷媒に比べて圧縮機の吐出しガス温度がかなり高くなる(表4.4参照)
と変更になり 数十℃
が、消えてしまった。
よって、今後同様の問題文は次のようになるだろう。
アンモニア冷凍装置の吐出しガス温度は、同じ蒸発と凝縮の温度の運転条件でも、フルオロカーボン冷凍装置の吐出しガス温度よりかなり高くなる。
・アンモニア冷媒の場合は、蒸発と凝縮のそれぞれの温度が同じ運転状態でも、フルオロカーボン冷媒に比べて圧縮機の吐出しガス温度が数十℃高くなる。 H20/14
【◯】 テキストではこの問題の一文が太字で書かれている。太字の部分は合格へのポイントだね。
8次改訂版コメ: 数十℃
が かなり
に、変更になったので<略@疲れ> → 上記問題(H17/14)のコメントを参照してください。
・フルオロカーボン用半密閉圧縮機を使用した冷凍装置で、吐出しガスの温度が150℃であったので、正常であると判断した。 H21/14
【×】 この手の問題は、数値がズバリ!テキストに載っている(上限温度は120~130℃)ので、過去問をこなし、テキスト読んでいれば、サービス問題となるでしょう。テキスト<8次:P172 一番下行太字>
・往復圧縮機を用いた冷凍装置では、同じ運転条件において、アンモニア冷媒を用いた場合に比べ、フルオロカーボン冷媒を用いた場合の吐出しガス温度のほうが低くなる。 H28/14
【◯】 サービス問題!?楽勝ですね。( 往復圧縮機を用いた
は、あまり気にせず華麗にスルー。惑わし用?)
・往復圧縮機を用いた冷凍装置では、同じ運転条件において、アンモニア冷媒を用いた場合に比べ、フルオロカーボン冷媒を用いた方が、吐出しガス温度は高くなる。 R05/14
【×】 ぅむ。上記の「H28/14」と語句の並びが同じなので混乱注意。正しい文章は、
「往復圧縮機を用いた冷凍装置では、同じ運転条件において、アンモニア冷媒を用いた場合に比べ、フルオロカーボン冷媒を用いた方が、吐出しガス温度は低くなる。」
蒸発圧力が一定ならば
蒸発圧力が一定のもとで
等の問題文を集めてあります。
・圧縮機の吐出しガス圧力が高くなれば、蒸発圧力が一定のもとでは、圧力比が大きくなるので圧縮機の体積効率は増大する。 H19/14
【×】 圧縮機の吸込みと吐出しの変化で体積効率や成績係数がどうなるのか...、これをマスターすれば保安管理技術はゲットできると思って良い。
テキスト<8次:P172 (14.3.1 圧縮機吐出しガスの圧力と温度)>の冒頭から3行目にズバリ的。
ぁ、 体積効率は低下する。
です。
・圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、蒸発圧力が一定ならば、圧縮機の体積効率が低下し、圧縮機駆動の軸動力は増加するが、装置の冷凍能力は変化しない。 H22/14 H29/14
【×】 これは、めいっぱい詰まった良い!?問題だね。 冷凍能力は低下する。
・蒸発圧力が一定のもとで、圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると圧力比は大きくなるので、圧縮機の体積効率が増大し、圧縮機駆動の軸動力が増加する。 H28/14
・蒸発圧力が一定のもとで、圧縮機の吐出しガス圧力が高くなると、圧力比は大きくなり、圧縮機の体積効率が増大し、圧縮機駆動の軸動力は増加する。 R01/14
【両方 ×】 もう楽勝ですね。 体積効率が低下し
・蒸発圧力一定で運転中の冷凍装置において、往復圧縮機の吐出しガス圧力が上昇した場合、吐出しガス温度も上昇するが、圧縮機の体積効率は変化しない。 R03/14
【×】 ココまで過去問こなしたら、楽勝ですね!!
蒸発圧力一定で運転中の冷凍装置において、往復圧縮機の吐出しガス圧力が上昇した場合、吐出しガス温度も上昇するが、圧縮機の体積効率は低下する。
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『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/21)
【2016/06/12 新設】