据付と試運転 - 機器の防振支持 P193(P186~P187)

 運転中や、開始や停止時も、振動防止に注意せねばなりません

    『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』
  • <9次:P193(8次:P187左) (14.1.2 防振支持)

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

機器の防振支持

 ポイントは、「振動」「共振」「可とう管(フレキシブルチューブ)」かな。

(a) 振動の源

 テキスト<9次:P193左(a)>

・振動防止のための一つに、振動の源である機械の加振力を減少させる手段がある。 by echo 答え

【◯】 「加振力」とは、機械内部で発生する振動的な力で、回転、往復、内燃、等々から発生する。(これは(主はメーカーの仕事かも)突き詰めると難しいので、こんな解説で終わり。あしからず)

・冷凍装置の防振対策としては、機械の回転部分の静的バランスがとれていればよい。 H18保/10 答え

【×】 この問題は、ココと、下方の「(a)(b)(c)手段対策」にも置いておく。

冷凍装置の防振対策としては、機械の回転部分の動的バランスがとれていればよい。

【 参考 】
 静的バランスとは、いわゆる止まっているときのバランスってこと。テキストには「静的バランス」は一言も出てこない。<9次:P193左(c)>の下方では、動(どう)的バランスという語句で説明されている。
 ツラリツラリと考えると、ま、回転部分だから動的バランスだよなぁ。と、なんとなく分かる問題…、サービス問題かもしれない。


(b)共振

 テキスト<9次:P193左(b)>

・機器の共振の振動数で加振すると、機器の振動振幅が拡大する。 H15保/10 答え

【◯】 良くいわれていることですね。基礎地盤でも共振が出てきました。テキストは<9次:P193左(b)>です。


(c)遮断

 テキスト<9次:P193左(c)>

・振動防止のための一つに、振動が他に伝わらないように遮断する手段がある。 by echo 答え

【◯】 まったく、その通り。


(a)(b)(c)手段対策

 上記(a)(b)(c)手段の対策です。可とう管(フレキシブルチューブ)オンパレード気味です。健闘を祈る! テキスト<9次:P193左下~右>

・冷凍装置の防振対策としては、機械の回転部分の静的バランスがとれていればよい。 H18保/10 答え

【×】 この問題は、ココと、下方の「(a)(b)(c)手段対策」にも置いておく。

冷凍装置の防振対策としては、機械の回転部分の動的バランスがとれていればよい。

【 参考 】
 静的バランスとは、いわゆる止まっているときのバランスってこと。テキストには「静的バランス」は一言も出てこない。<9次:P193左(c)>の下方では、動(どう)的バランスという語句で説明されている。
 ツラリツラリと考えると、ま、回転部分だから動的バランスだよなぁ。と、なんとなく分かる問題…、サービス問題かもしれない。

・冷凍装置は運転開始・停止時に大きく振れることがあるので、圧縮機近くの配管などは強度が高いものを用い、堅固に固定する必要がある。 H20保/10 答え

【×】 勉強してないと思わず【◯】にしてしまうかも。配管は、可とう管(フレキシブルチューブ)を使用する。<9次:P193右 5行目>

・防振架台を使用した圧縮機の配管には、可とう管(フレキシブルチューブ)は不要である。 H14保/10 答え

【×】 可とう管で、配管が揺れないようにしなければならない。 テキスト<9次:P193右 5行目>読んでね。

・防振支持された圧縮機は、運転開始または運転停止する際に大きく揺れることがあるので、圧縮機近くの配管に可とう管(フレキシブルチューブ)を入れて、配管の振動や破損を防止する。 H16保/10 答え

【◯】 ぅむ。

・防振架台で基礎上に据付けられた圧縮機は、運転開始または停止の際、大きく揺れることがあるので、圧縮機の近くの配管にフレキシブルチューブを入れ、配管の破損を防止する。 H19保/10 答え

【◯】 Hもう、フレキシブルの問題は大丈夫ですね。

・圧縮機吸込み管に、可とう管(フレキシブルチューブ)を使用する場合にゴムで被覆することは、氷結による破壊を防止する効果がある。 H23保/10 答え

【◯】 「吸込み配管の氷結防止に効果あり」も頭に入れておきましょう。(映画『アイアンマン』でも氷結対策は大切な事項でした。)テキスト<9次:P193右 9行目>~

・機器の防振装置としては、一般に防振ゴムやゴムパットが用いられ、これらを使用するときにはその特性やばね定数を検討すればよく、その配置については特に気をつけることはない。 H24保/10 答え

【×】 気を使って、機器が水平になるように、せねばならないとのことである。テキスト<9次:P193右 10行目~>

・防振支持では、振動の伝達はかなり絶縁されるが、機械自身の振動により配管が破損することを防止するため、一般に圧縮機近くの吸込み管などには可とう管(フレキシブルチューブ)を入れる。 H27保/10 答え

【◯】 良い問題だね。

・機器の防振装置の使用目的としては、一般に振動がほかの場所へ伝わるのを防止することのほかに、振動によって発生する二次的な騒音の防止もある。 H28保/10 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P193右 (14.1.3 防振支持の一番最後)>に、ズバリ的。

・圧縮機吸込み管に可とう管(フレキシブルチューブ)を使用する場合、氷結するおそれのある可とう管をゴムで被覆することによって、氷結による破壊を防止する。 R01保/10 答え

【◯】 氷結の問いは、H23年以来。

05/05/21 07/12/08 08/02/08 09/03/10 10/10/10 11/07/28 12/05/19 13/09/17 16/09/16 17/01/08 19/09/28  20/01/10 22/03/28 23/10/10

修正・訂正箇所履歴

【2016/08/06 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。 (2017(H29)/01/08)
  • 文章見直し。
  • 全体的に見直し。(2022(R04)/03/28)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/10/10)
  • 解説等、見直し。(2023(R05)/10/10)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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