この頁は、『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P68 (6.2.7 冷媒過充填の影響)>。 冷媒過充填は、テキスト<8次:P183 (14.8.2 冷媒過充填)>でも3行ほど記されており問15(問13)に登場する。ここ(問6)ではポツリと忘れた頃に、問15(問13)と合わせるとポツリポツリと出題される。
問15(問13)の14章8.2の「冷媒の過充填」の問題は、保守管理>冷媒充填量ページへ。
テキスト<8次:P68 (6.2.7 冷媒過充填の影響)>
(余談 : 6次改訂版P66は「過充てん」。なぜ、7次改訂版では漢字にしたのだろう、不明…。問題文も「過充填」になるのだろうか。H26年度~の試験が楽しみ?である…。(2014(H26)/07/05記ス))
(追記 : 平成28年11月1日に法改正(号外経済産業省令第105号〔容器保安規則等の一部を改正する省令一・三条による改正〕)が行われ、 充てん
を 充填
に変更したようです。「填」は旧字体のようですが、 充てん
では本来と違う意味になるような…云々、ちょと調査不足でここで終了。 では。(2017(H29)/07/17記ス)
・冷凍装置に冷媒を過充てんすると、受液器を持たない空冷凝縮器では出口よりに冷媒液が溜まるので、凝縮温度の上昇と過冷却度の増大をもたらす。 H14/06 H19/06
【◯】 冷媒液が溜まった分だけ有効凝縮伝熱面積が減少し、凝縮温度と圧力が高くなり、出口液の過冷却度が大きくなる。
5年後に、クリソツの問題が出ました。テキストをしっかり読んで頭の中でイメージしてみよう。テキスト<8次:P72 下から4行目~>
・受液器兼用凝縮器を使用した装置で、冷媒を過充てんすると液面が上昇し、冷却管の一部が液に浸されて、凝縮に有効な伝熱面積が減少し、凝縮温度は上昇するが液の過冷却度はほとんど変わらない。 H23/06
【×】 過冷却度は大きくなる。
テキスト<8次:P72下2行目>「受液器をもたない装置」が「受液器兼用凝縮器を使用した装置」のことです。(参考 : 「冷媒の過充填」テキスト<8次:P183>も。)
・受液器兼用の水冷シェルアンドチューブ凝縮器をもつ冷凍装置では、冷媒を過充てんすると、圧縮機の吐出しガスの圧力と温度はともに高くなる。 H10/06
【◯】その通り!
テキスト<8次:P72下2行目>に書かれている「受液器を持たない装置」は、「受液器兼用の水冷シェルアンドチューブ凝縮器をもつ冷凍装置」のことです。
・受液器をもたない冷凍装置における冷媒の過充填により、凝縮器の凝縮に有効に用いられる伝熱面積は、水冷凝縮器では減少することがあるが、空冷凝縮器において減少することはない。 H28/06
【×】 この問題はココにも置く。(水冷かココか迷いし候)
空冷凝縮器においても減少する。 ← こうすれば正解かな。
テキスト的には水冷凝縮器の最後のページ、<8次:P72 (6.2.7 冷媒過充填の影響)>最後の2行。引用しておきましょう。
受液器をもたない空冷凝縮器でも,凝縮器の出口側に液が溜められるので,伝熱面積が減少し,凝縮圧力の上昇と過冷却度の増大をもたらす.
03/03/26 04/09/03 05/03/19 07/03/21 08/04/18 09/05/24 10/09/07 11/06/22 12/06/18 13/06/14 14/07/06 17/02/04 19/07/17 20/10/10
『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/07/05)
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/10/05)
【2016/05/22 新設】