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液封防止のための安全装置 P156

液封事故は、怖い。

 【参考/液封】 液配管や液ヘッダにおいて、満液状態で出入口の両端が電磁弁や止め弁で封鎖された状態。周囲から熱が侵入することにより液が熱膨張し著しく高圧となって、弁や配管に亀裂、破壊を発生する。

  • 密封された液体が温度の上昇により体積が膨張して起こる。
  • 運転中の高温高圧の液管では起こらない。
  • 溶栓以外の安全弁、破裂板または圧力逃し装置での防止。
  • 『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P156 (12.6 液封のための安全装置)

8次改訂版コメ: 8次改訂版(令和元年11月30日改訂)では、「低圧液配管」という語句は削除され、具体的な箇所(引用の下線部分)が記された。その箇所を引用しておくので、留意されたい。
『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P156 (12.6 液封のための安全装置)>下から7行目~より引用(下線はecho)

  このような液封による事故は、二段圧縮冷凍装置の過冷却された液配管や、冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器周りの液配管において発生することが多い。

液封防止のための安全装置P156

 液封問題は、「溶栓」がポイントでしょう。

・液封による事故を防止するために、低圧液配管に安全弁を取り付けた。 H12/11

・液配管に、液封防止のため、安全弁を取り付けた H15/11 答え

【両方 ◯】 「安全弁」は液封防止のための安全装置の一つです。テキスト<8次:P150 「許容圧力以下に戻す安全装置」参照>

・液封が起こるおそれのある部分には、圧力逃がし装置を取り付ける。 H14/11 答え

【◯】 液封の起こる恐れのある部分(銅管及び外径26mm未満の鋼管は除く)には、安全弁、破裂板、又は圧力逃がし装置を取り付ける。

 (参考:安全弁・破裂板以外の圧力逃がし装置は構造、作動圧力、口径などの詳細な規定がないようですが、圧力を逃がす目的を達成できるものであれば良いとのこと。)

・液封により著しい圧力上昇のおそれのある部分に設ける圧力逃がし装置には、溶栓を用いてもよい。 H09/10 答え

【×】 溶栓は温度を感知して圧力の異常上昇を防ぐもので、圧力感知による液封防止には使えない。


・液封のおそれのある部分に取り付ける圧力逃がし装置として、溶栓を取り付けた。 H13/11 答え

【×】 液封防止に「溶栓」は使えません。


・液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける必要がある。 H24/11 答え

【×】 「液封の起こるおそれのある部分には、溶栓以外の安全弁、破裂板または圧力逃し装置を取り付ける」


・フルオロカーボン冷凍装置では、液封事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、破裂板以外の安全弁または圧力逃がし装置を取り付ける必要がある。 H28/11 答え

【×】 ぅむ。
液封の起こるおそれのある部分には、溶栓以外の安全弁、破裂板または圧力逃し装置を取り付ける。

・銅管および外径26mm未満の鋼管を除く液封の起こるおそれのある部分には、液封による事故を防止するために、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける必要がある。 H29/11 答え

【×】 「外径26mm未満の鋼管」で、惑わされないこと。

  銅管および外径26mm未満の鋼管を除く液封の起こるおそれのある部分には、液封による事故を防止するために、溶栓以外の安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける必要がある。

・液封による事故は運転中に高温高圧になる液配管で発生することが多く、弁操作ミスなどが原因になることが多い。 H27/11 答え

【×】 液封は、運転中の高温高圧になる液配管では発生しません!(勉強してないとつまずくかも。)

・液封による配管や弁の破壊、破裂などの事故は、低圧液配管において発生することが多い。 H30/11 答え

【◯】 単刀直入なサービス問題です!

 【8次改訂版の「低圧液配管」について】 ← 特に見なくていいです。

  8次改訂版コメ: 8次改訂版(令和元年11月30日改訂)では、「低圧液配管」という語句は削除され、具体的な箇所(引用の下線部分)が記された。その箇所を引用しておく。 『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P156 (12.6 液封のための安全装置)>下から7行目~より引用(下線はecho)
  このような液封による事故は、二段圧縮冷凍装置の過冷却された液配管や、冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器周りの液配管において発生することが多い。


・液封による事故は、低圧液配管で発生することが多く、弁操作ミスなどが原因になることが多い。 R03/11 答え

【◯】 令和になっても変わらずの「低圧液配管」。(H27/11の改良問題でした。)


・液封による配管や弁の破壊、破裂などの事故は、低圧液配管において発生することが多い。液封は弁操作ミスなどが原因になることが多いので、厳重に注意する必要がある。 R04/11 答え

【◯】 ぅむ。

・液封による事故は、二段圧縮冷凍装置の過冷却された液配管や、冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器まわりの液配管で発生することが多い。 R05/11 答え

【◯】 テキスト<8次:P156 下から7行目> 8次改訂版から追加された一文ズバリの問題です。

 03/04/・ 05/03/20 07/03/22 08/04/24 09/05/30 14/07/30 16/08/20 17/11/30 19/07/31 20/06/30 22/01/18 23/11/29

 『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/18)

修正・訂正箇所履歴

【2016/06/08 新設】

  • 年代順に並び替え。(2016(H28)/08/20)
  • (銅管及び外径26mm未満の交換は除く)→(銅管及び外径26mm未満の鋼管は除く)(2019(R1)/07/31)
  • テキスト8次改訂版(R01(2019)-11月改訂)へ対応、および、文章を見直し。(2020(R02)/06/30)
  • 「8次改訂版コメ」、プチ解説の文章を見直し。(2023(R05)/03/25)
  • 問題文の並び順を見直し。(2023(R05)/03/25)

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【参考文献】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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