「(1)液封」の問題は意外にも見当たらない。見逃しか?(令和2年度、出題されました。(2020(R02)/11/21記ス))
・液封とは、液配管や液ヘッダなどにおいて、その部分に冷媒液が充満した状態で、出入り口の両端が止め弁や電磁弁などで封鎖された状態をいう。液配管内で液封された冷媒液の温度が、周囲温度よりもかなり低いと、周囲から熱が侵入して冷媒液が熱膨張するが、管の熱膨張が冷媒液よりも小さいために冷媒液の膨張を妨げて圧力が上昇する。 R06保/02
【◯】 長文ですが、テキスト<9次:P217左 (1)液封>の冒頭10行ほどをまとめた良問題。👍️
・液封は液が液管内に閉じ込められた状態で著しく高圧になり、弁や配管を亀裂、破壊する。特に、高圧液配管での事故が多いので注意を要する。 by echo
【×】 正しくは、 特に、低圧配管での事故が多いので注意を要する。
高圧液配管でも液封はありえるが、「特に、低圧配管が多い」ということなので【×】とする。テキストは<9次:P217左 「このように,」~>
・液管内に冷媒液が封鎖され、周囲から熱が侵入すると、冷媒液の熱膨張が配管の熱膨張より大きいために配管内の圧力が上昇し、弁や配管が破損する。配管内の圧力上昇幅は、封鎖時の液温によらず、配管内の液の温度上昇幅によって決まる。 R02保/02
【×】 これは、1冷レベルでないの?と言いたいぐらいの問いかけ。テキストにはズバリ的な文章はない。テキスト<9次:P217右上 (図15.4 アンモニア液の温度と液封による圧力の関係 )>のグラフ説明です。
文章は<P217左の下5行~P217左上>をたどるしか無いでしょう。
よらず
をと
に変えれば正しくなるんじゃないかな。
<略> 配管内の圧力上昇幅は、封鎖時の液温と、配管内の液の温度上昇幅によって決まる。
テキストの図15.4の説明を簡単に記すと、アンモニア液温度が -30℃ (B点) のとき、液温度上昇幅が 40K (A点) とすると、液配管内の圧力上昇幅は 60.8Mpa (C点) という凄い圧力上昇になるというわけだ。怖いですね!
・液配管内に冷媒液が封鎖され、周囲から熱が侵入すると、冷媒液の熱膨張が配管の熱膨張より大きいために配管内の圧力が上昇し、弁や配管が破損する。例えば、液温が -30℃ から -0℃ に変化した場合、アンモニア冷媒液は、R 410A冷媒液よりも温度上昇による比体積の増加割合が大きいため、注意が必要である。 R05保/02
【×】 ぅ~むむ、難問。(1冷レベル?)テキスト<9次:P217右>には、アンモニアとR 410Aの比体積の増加割合が記されている。R 410A は 9.3% 増し、アンモニアは 6.1% 増し。
「液配管内に冷媒液が封鎖され、周囲から熱が侵入すると、冷媒液の熱膨張が配管の熱膨張より大きいために配管内の圧力が上昇し、弁や配管が破損する。例えば、液温が -30℃ から -0℃ に変化した場合、R 410A冷媒液は、アンモニア冷媒液よりも温度上昇による比体積の増加割合が大きいため、注意が必要である。」
・液封事故は、止め弁、電磁弁などの誤動作が原因である場合が多い。また、低温で運転される二段圧縮冷凍装置や冷媒液強制循環式冷凍装置で、液封事故の発生が多い。 R01保/02
【◯】 液封に関する問題は2冷は意外に少ない。テキスト<9次:P218 (2) 液封の発生しやすい場所>に、ズバリ的。
見当たらない。予想問題 by echo を追加。
見当たらない。(たぶん、図による問題になるから1冷レベル、2冷は、たぶん、出題されない。たぶん。)
見当たらない。(たぶん、図による問題になるから1冷レベル、2冷は、たぶん、出題されない。たぶん。)
・満液式空気冷却器の散水デフロストは、コイル内の冷媒を回収するための補助受液器を設置し、ホットガスを送って、コイル内液を空にした後に行う。 H13保/03
【◯】 テキスト<9次:P219左 (d) 散水式の満液式蒸発器のデフロスト時(図15.9)>(補助受液器という語句はココにしかない。)
冷媒を回収しておかないと、10~25℃ の水(温水)を散布して霜と溶かすときに、冷却管内の冷媒が蒸発し、急激な圧力上昇や液封も起こる場合がある。また、圧縮機再始動時に液戻り(液圧縮)の原因ともなる。
見当たらない。予想問題 by echo を追加。
20/01/03 20/11/21 22/03/04 23/12/09 24/11/28
【2022(R04)/03/03 新設】(← 履歴をここに作った日)