安全装置(破裂板) P185~P186(P179)

 溶栓と破裂板を、混同しないように常に意識しましょう。

『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P185~P186(8次:179右) (13.1.4 破裂板)>を読んで、過去問こなせば大丈夫でしょう。

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

破裂板

 それなりの問題です。

・溶栓および破裂板は、アンモニア冷凍装置には使用できない。 H17保/08 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:185右 (13.1.4 破裂板)>冒頭。可燃性ガス、毒性ガスには使用できない。

・圧力容器に取り付ける破裂板の最小口径は安全弁と同一口径が必要で、安全弁を取り付けているときは、それの破裂圧力は安全弁作動圧力以上が必要であるので、耐圧試験圧力の0.8~1.0倍とした。 18H保/08 答え

【◯】 これは、しっかり勉強していないと自信を持って解答できない。(チョと、18年度は受験者泣かせかな)

 先ず、破裂板の最小口径は安全弁と同一であるということ知っていなければ。そして、安全弁が取り付けられているときは、破裂圧力は安全弁作動圧力以上(つまり安全弁が先に動作する)

 さらに、「(圧力の脈動の影響も考慮して)耐圧試験圧力の0.8~1.0倍」(<9次:P186左 10行目>)っていうのも頭に入っていないと・・疲れますけど、頑張ろう!


・破裂板は、経年変化によって破裂圧力が次第に低下する傾向があり、また、圧力の脈動の影響も考慮して、耐圧試験圧力の0.8倍から1.0倍の範囲の圧力を破裂圧力とすることが多い。 R01保/08 答え

【◯】 この問題はココに追加しましょう。(令和元年の試験問題は、8~10年前の文章改良版?が多く見受けられる。健闘を祈る。)

・溶栓の最小口径は安全弁の最小口径と同じであり、破裂板の口径は安全弁の最小口径の1/2以上の値であればよい。 H25保/08 答え

【×】 溶栓と破裂板のコラボ。溶栓ページにも置いておきまする。
「溶栓の最小口径は安全弁の最小口径の1/2以上の値であり、破裂板の口径は安全弁の最小口径と同じであればよい。」

・圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要があり、オゾン層を破壊する冷媒や毒性、可燃性のある冷媒の冷凍設備には用いてはならない。 H26保/08 答え

【×】 セコイ問題ですね!
 「オゾン層を破壊する冷媒」に用いてならないとなると、R12,R22フルオロカーボン冷凍設備では破裂板が使えないということになる。冷媒の性質も織り交ぜた素晴らしい問題かもしれない。セ・コ・イなんて言ってすみませんでした! …健闘を祈る!

・破裂板は、圧力によって金属の薄板が破れる方式の安全装置で、主として大形の圧力容器に使われる。破裂板の最小口径は、圧力容器に取り付ける溶栓の必要最小口径と同じである。 H27保/08 H30保/08答え

【×】 ぷぷ、引っかからないように。正しい文章にしておきましょう。(テキスト<9次:P186左 7行目>)

破裂板は、圧力によって金属の薄板が破れる方式の安全装置で、主として大形の圧力容器に使われる。破裂板の最小口径は、圧力容器に取り付ける安全弁の必要最小口径と同じである。

・アンモニア冷凍装置において、液封によって著しい圧力上昇のおそれのある部分(銅管および外径26 mm未満の配管を除く。)には、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける。 R04保/08 答え

【×】 アンモニアは「可燃性、毒性」ガスですから、破裂板は使用不可ですね。テキスト<9次:P182 (e)>(安全装置2ページ「(e) 配管の液封」にも掲載します。)

・圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要がある。 R04保/08 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P186左 4行目>ズバリ。

・破裂板は、圧力によって金属などの薄板が破れる方式の安全装置で、主として大形の圧力容器に使われる。圧力容器の内部が大気圧になるまで放出を続けるので、破裂板は、可燃性ガスおよび毒性ガスに用いてはならない。 R05保/08 答え

【◯】 素直な良い問題です。👍

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修正・訂正箇所履歴

【2016/08/02 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。 (2017(H29)/01/06)
  • 冒頭の「<8次:179右 (13.1.4 溶栓)>」を「<8次:179右 (13.1.4 破裂板)>」に変更。 (2017/09/01)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/10/05)
  • 解説等、見直し。(2023(R05)/10/05)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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