圧縮機に取り付ける安全弁 P183~P185(P176~P179)

 安全装置といえば「安全弁」! テキストには計算式がありますが、ガッツリ記憶しなくてよいです。式の意味を把握しましょう。

 まずこの頁で圧縮機に取り付ける安全弁を把握しましょ。取り付け位置や、噴出量あたりが、ポイントかな。

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

全般

 テキスト読んで、イメージしておけば大丈夫かと。

・圧縮機に取り付ける安全弁は、吐出し側止め弁の出口側に取り付けなければならない。 H17保/08 答え

【×】 止め弁の入口側(テキストでは 手前 )である。(止め弁を締めた状態を考えると、なんとなくイメージがわくよね・・)<9次:P183左 (13.1.2 安全弁)>の冒頭。

・冷媒装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。また、安全弁の口径は冷媒循環量を基準として定められている。 H21保/08 答え

【×】 前半はテキスト<9次:P183左 (13.1.2 安全弁)>の冒頭にズバリ。後半は<9次:P183右 真ん中辺り>の式(V1)。正しくは、

冷媒装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。また、安全弁の口径はピストン押しのけ量を基準として定められている。

・冷凍装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならないしたがって、安全弁の必要最小口径は、圧縮機のピストン押しのけ量を基準として定められている。 H27保/08 答え

【◯】 な、長い。でもチョロいですね。
 「構造+取り付け位置+設定+口径」という、「3種混合+α」問題でつね。テキスト読んであれば、大丈夫かと…。健闘を祈る。

・冷凍装置の安全弁は、一般に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。 R03保/08 答え

【◯】 短適で素直で簡単な良問題でした。:D

・冷凍装置の安全弁は、一般に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の上流側に取り付ける。圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない。 R05保/08 答え

【◯】 ぅむ。 過去問とテキストは「吐出し止め弁の手前」と記されているが、この年度は「吐出し止め弁の上流側」とある。ま、あなたなら大丈夫 🤩v


吹出し圧力と吐出しガス量

 吹出しと吐出し、最初は戸惑うかも…、慣れですよ慣れ。

・圧縮機用安全弁の噴出ガス量は吹き出し圧力において、圧縮機が吐き出すガス量の90%でよい。 H14保/08


・圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの90%以上を噴出することができなければならない。 H26保/08 答え

【両方 ×】 100%(全量)でないといけない。<9次:P183右 5行目> 全量を噴出とある。

・圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの80%を噴出する口径が必要である。 H18保/08 答え

【×】 何があっても「全量」なのである。

・圧縮機用の安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない。 H19保/08 答え

【◯】 この場合は「全量を噴出」ですが、「勢いよく吹き出す」というのもあるからよ~くテキストを読んでおく。

テキスト<9次:P183左上から14行目(勢い)、右側5行目(全量)>

・圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において、圧縮機が吐出しガスの80%を噴出することができなければならない。 H22保/08 答え

【×】 ぉう!「全量を噴出」

・安全弁の作動圧力とは、吹始め圧力および吹出し圧力のことをいう。吹始め圧力は実際に安全弁からガスが吹き始めるときの圧力であり、吹出し圧力は実際に安全弁が作動して、ガスが勢いよく吹き出すときの圧力である。 H28保/08 答え

【◯】 テキスト読んでイメージしておくしかないですね。テキスト<9次:P183左上 8行目~>

・冷凍装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない。 H30保/08 答え

【◯】 取り付け場所とのコラボ問題。ココに置いておくよ。解説は不要ですね。


さ、式が出てきますよ。(安全弁の口径)

 とりあえず、年度順に並べておきます。

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機ピストン押しのけ量によって決まり、冷媒の種類には関係ない。 H16保/08 答え

【×】 んなこた~ない。
 d1 = C1√V1 テキスト<9次:P183右 真ん中>

 冷凍保安規則関係例示基準8.6.1 より
 d1 = C1√V1 d1:安全弁の最小口径 C1:冷媒の種類による定数 V1:標準回転数における1時間のピストン押しのけ量

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機の押しのけ量に正比例する。
 H22保/08 答え

【×】 ぁ~、OK!?
 圧縮機用の場合は、d1 = C1√V1 だから、押しのけ量 V1平方根に正比例。平成22年度は勉強してないと辛いです。

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、ピストン押しのけ量によって決まり、冷媒の種類には関係しない。 H24保/08 答え

【×】 d1 = C1√V1 の、C1 は、算定に用いられる定数。冷媒の種類によって変わる。テキスト<9次:P184 表13.2>

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機のピストン押しのけ量の平方根に比例する。
 H25保/08 答え

【◯】 ハイ! 
 d1 = C1√V1 テキスト<9次:P183右 真ん中>

 冷凍保安規則関係例示基準8.6.1 より
 d1 = C1√V1 d1:安全弁の最小口径 C1:冷媒の種類による定数 V1:標準回転数における1時間のピストン押しのけ量

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、ピストン押しのけ量の平方根に正比例し、冷媒の種類には依存しない。 H29保/08 答え

【×】 H24年度と同等の問題。d1 = C1√V1 の、C1 は、算定に用いられる定数だね。冷媒の種類に依存する。テキスト<9次:P184 表13.2>

 05/05/21 06/04/07 07/12/08 07/01/21 09/03/08 10/10/10 11/07/28 12/05/19 13/09/25 14/09/20 15/07/04 16/09/16 17/12/21 19/06/26  22/03/26 23/10/05

修正・訂正箇所履歴

【2016/08/02 新設】(← 履歴をここに作った日

  • ページ内目次「全般」を追加。(2016/09/16)
  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。 (2017(H29)/01/06)
  • 分類を見直し (2017/09/01)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/10/05)
  • 解説等、見直し。(2023(R05)/10/05)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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