『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P97~P99>を、一読すれば、あなたなら大丈夫と思うけどな。
8次改訂版コメ: 7次改訂版<7次:P89 (8.5 ドライヤ(乾燥器))>が、8次改訂版では<8次:P97 (8.5 フィルタドライヤ(ろ過乾燥器))>に変更になった。
それは、ろ過機能があるためにドライヤは ろ過乾燥器(フィルタドライヤ)
と呼ばれているからと記されている。(2020(R02)/06/20記ス)
水分を除去する、またゴミも除去できる。
まず、7次改訂版P90 (8.6 リキッドフィルタ)>の文章内に下記の一文がある。
なお,ドライヤとフィルタ兼用のものもあり,ろ過乾燥器(フィルタドライヤ)と呼ばれる.
さて、8次改訂版<P98 (8.6 リキッドフィルタ,サクションストレーナ)>では、上記の一文がゴッソリ削除されている。 理由は、知らネ、わからない。兼用のものは無くなってしまったのだろうか、それとも、まさか、はじめから無かったとか?(そんなバカな)
下記にある過去問(令和元年まで)の、「ドライヤ」は「フィルタドライヤ(ろ過乾燥器)」として読み替えても良いと思われる。(2020(R02)/06/20記ス)
年代順に置いておきましょ。アンモニアを絡めて貴方を攻めてきます、頑張ってください。
・ドライヤは、冷媒配管内の水分や油を除去するために、フルオロカーボン冷凍装置に使用される。 H17/09
【×】 ぉっと、ちょいと引っ掛けっぽいかな。油は油分離器で取り除く。
水はフィルタドライヤ、ゴミや異物はリキッドフィルタ、サクションストレーナ。大丈夫かな?
・ドライヤは、冷媒配管内の水分を除去するために、アンモニア冷凍装置に使用される。 H21/09
【×】 フルオロカーボン冷凍装置に使用される。
8次改訂版コメ: 7次改訂版ではアンモニアのことには触れていなかったが、8次改訂版では<8次:P98 2行目(なお~)>3行に渡り、水分と結合してアンモニア水になるので乾燥剤による吸着分離は難しいので、
通常、アンモニア冷凍装置には、ドライヤは使用しない旨が、追加された。留意されたい。
・フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、装置の各部に悪影響を及ぼすので、冷媒液はドライヤを通して、水分を除去するようにしている。 H23/09
【◯】 その通り! この問題は素直な良い問題ですね。
・一般に、フィルタドライヤは液管に取り付け、フルオロカーボン冷凍装置、アンモニア冷凍装置の冷媒系統の水分を除去する。 R04/09
・一般に、フィルタドライヤは冷媒液配管に取り付け、フルオロカーボン冷凍装置、アンモニア冷凍装置の冷媒系統の水分を除去する。 R06/09
【両方 ×】 アンモニア冷凍装置には使用しない。テキスト<8次:P98 2行目(なお、~)>
・フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、装置の各部に悪影響を及ぼすため、ドライヤを設ける。ドライヤの乾燥剤として、砕けにくく、水分を吸着して化学変化を起こさないシリカゲルやゼオライトなどが用いられる。 R05/09
【◯】 きれいな文章ですね。「ゼオライト」という語句も覚えておこう。
問題が多いので分類した。(2020(R02)/06/20記ス)
・フルオロカーボン冷凍装置のフィルタドライヤに使用される乾燥剤には、冷媒中の水分により化学変化を起こしやすい物質が使用される。 H19/09
【×】 起こしやすい(笑)…化学変化を起こさないこと!テキスト<8次:P97 下から4行目太字>
・ドライヤの乾燥剤にシリカゲルやゼオライトが用いられる理由は、化学反応により水分を除去しやすいこと、砕けにくいことである。 H22/09
【×】 化学変化(下方のH25年の問題)と化学反応の違いなどはオイトイテ。
化学反応を起こさない
ことなんだが、後味の悪い問題だね、頑張ろう。テキスト<8次:P97 下から3行目>
・ドライヤの乾燥剤には、水分を吸着して化学変化を起こさないシリカゲル、ゼオライトをよく使用する。 H25/09
【◯】 近年の出題傾向には、「化学変化」にこだわりがあるようでつね。(2014/07/21記ス)
・フルオロカーボン冷凍装置の冷媒液配管に設けるドライヤのろ筒内部には、乾燥剤が収められている。乾燥剤には、水分を吸着しでも化学変化を起こさない物質を用いる。 H28/09
【◯】 ハイ、素直な良い問題でつね。
・フルオロカーボン冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、装置の各部に悪影響を及ぼすため、ドライヤを設ける。ドライヤの乾燥剤として水分を吸着して化学変化を起こしやすいシリカゲルやゼオライトなどが用いられる。 H29/09
【×】 テキスト<8次:P97 下から3行目> 水分を吸着して化学変化を起こさないこと
「化学変化」に、益々こだわりがあるようでつね。(2017(H29)/11/27記ス)
目的は、ゴミを除去する。 ちなみに、「サクションストレーナ」が使われた過去問は見当たらない。
・リキッドフィルタは膨張弁の手前の液配管に取り付ける。 by echo
【◯】 ゴミや金属粉が膨張弁のオリフィスに詰まる恐れがある。その他、圧縮機の軸受、絶縁不良にも影響を与える。テキスト<8次:P98 >
・サクショントレーナは、圧縮機吸込口への配管が長いなど、施工工事中にゴミが入る恐れがある場合に用いて、運転初期に施行工事中のゴミを除去する。 by echo
【◯】 そういうことみたいです。テキスト<8次:P98 下から6行~>
注) テキスト7次改訂版(H26(2013)年12月改訂)では、綺麗な写真付きで「サイトグラス」が追加された。今後出題されるかも。(2014/07/20記ス)
初級テキスト<8次:P99 (8.7 サイトグラス)>に綺麗な写真付きで記されているが、令和2年度に初めて出題された。(2冷では、平成20年度に出題されたのみである。)
・サイトグラスは、のぞきガラスとその内側のモイスチャーインジケータからなる。のぞきガラスのないモイスチャーインジケータだけのものもある。 R02/09
・サイトグラスには、のぞきガラスとその内側のモイスチャーインジケータからなるものと、のぞきガラスのないモイスチャーインジケータだけのものがある。 R06/09
【両方 ×】 令和6年度を、正しい文章にしてみましょう。
「サイトグラスには、のぞきガラスとその内側のモイスチャーインジケータからなるものと、モイスチャーインジケータのないのぞきガラスだけのものがある。」
のぞき窓だけのものは、実際の冷媒の量や状態を目視するもので水分量はわかりません。モイスチャーインジケータ付きは、色の変化で冷媒に含まれる水分量がわかります。(echoの経験では色が変わったことはありませんでした。)
・サイトグラスは、冷媒液配管のフィルタドライヤの下流に設置され、冷媒充填量の不足やフィルタドライヤの交換時期などの判断に用いられる。 R03/09
【◯】 モイスチャージインジケータ(変色指示板)により、フィルタドライヤの交換時期が判断できる。
・冷媒をチャージするときの過充填量は、サイトグラスで測定することができる。 R04/09
【×】 「過充填量」→「充填不足」です。テキスト<8次:P99>
冷媒をチャージするときの充填不足を、サイトグラスで判断することができる。
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『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/08)
【2016/05/30 新設】