・冷凍機油の沸点は冷媒に比べるとはるかに高いので、満液式蒸発器では冷媒だけが蒸発して、冷凍機油は冷媒との混合液として蒸発器内に残る。 H19保/04
【◯】 沸点に関しては何となく分かる!?テキスト<9次:P229右下 下から4行目~>を熟読。
<参考>
満液式蒸発器の油に関しては、学識編の<9次:P107右 ((b) 液面レベル制御方法と油戻し方法)>を読んで勉強してちょうだい。
健闘を祈る。
・冷凍機油の役割は、圧縮機の軸受、ロータやピストンなどの潤滑面に油膜をつくり、金属どうしの直接接触を避け、円滑なしゅう動と摩耗防止とともに、摩擦によって生じる熱を除去することなどである。 H28保/01
【◯】 ぅ~ん、なぜ「学識」で出題されない?テキストは<9次:P67右下 (5.8.1 冷凍機油の使用目的)>の冒頭部分。 (平成28年度の「保安」は問4に油の問題がない。この問1にある一問だけ。)
・圧縮機停止時は、圧縮機のクランクケースヒータにより冷凍機油の温度を上げ、冷凍機油に冷媒がよく溶解するようにする。 H23保/04
【×】 溶解しないようにする。引っかからないように問題をよく読もう。テキスト<9次:P230右 5行目>
・圧縮機クランクケース内の冷凍機油は、冷媒を常に溶解しているので、一般に運転中もクランクケースヒータに通電し、冷凍機油から冷媒を追い出す。 H15保/04
【×】 ぅむ、運転中を問うのが微妙に嫌らしいよね。
クランクケースヒータは冷凍機の停止中に油温が下がらないようにし、冷媒が溶解するのを防止する。テキストは、<9次:P230左 下から2行目>
・フルオロカーボン冷媒は圧縮機のクランクケース内の冷凍機油に常に溶解しているので、一般に圧縮機の運転中もクランクケースヒータに通電し冷凍機油の温度を上げ、冷媒を冷凍機油から追い出している。 H24保/04
【×】 ぅむ。15年度と同等の問題。「運転中も」じゃなくて、停止中。笑)テキスト<9次:P230左 下から2行目>(運転中はヒータを切れとは書いてないが、文章から読み取るしかないだろう。)
・多気筒圧縮機において、圧縮機が停止して長時間放置されて温度が低下した状態では、クランクケース内の冷凍機油に冷媒が多量に溶解することがあり、始動時にオイルフォーミングや粘度低下による潤滑不良を起こす可能性がある。 H26保/04
【◯】 ぅむ!
・多気筒圧縮機のクランクケース内では、フルオロカーボン冷媒が冷凍機油に溶解しており、長時間停止した後に圧縮機を始動すると、オイルフオーミングを発生することがある。 H27保/04
【◯】 この問題はココ。題意の通り。
・フルオロカーボン冷媒の多気筒圧縮機において、圧縮機が停止して長時開放置されて温度が低下した状態では、クランクケース内の冷凍機油に溶解していた冷媒が分離しやすい。その状態で圧縮機を始動すると、オイルフォーミングの発生や粘度低下による潤滑不良を起こす。 H29保/04
【×】 「溶解していた冷媒が分離しやすい。」…、今までかつてない一文。正しい文章は、
フルオロカーボン冷媒の多気筒圧縮機において、圧縮機が停止して長時開放置されて温度が低下した状態では、
クランクケース内の冷凍機油に冷媒が多量に溶解している。その状態で圧縮機を始動すると、オイルフォーミングの発生や粘度低下による潤滑不良を起こす。
・フルオロカーボン冷媒の場合、運転停止中など冷凍機油の温度が低い状態では、冷凍機油中に大量の冷媒が溶解することがある。これを防ぐため、R 410Aを用いた冷凍・空調装置の往復圧縮機では、クランクケース内の冷凍機油温度をヒータなどで 45~55℃ に保つとよい。 R05保/04
【×】 ぅ~む、健闘を祈る ❣ テキスト<9次:P230右 9行目>に温度が記されている。
「フルオロカーボン冷媒の場合、運転停止中など冷凍機油の温度が低い状態では、冷凍機油中に大量の冷媒が溶解することがある。これを防ぐため、R 410Aを用いた冷凍茜空調装置の往復圧縮機では、クランクケース内の冷凍機油温度をヒータなどで 20~40℃ に保つとよい。」
・R404A、R407C、R401AなどのHFC混合冷媒は、共沸混合冷媒である。 H16保/04
【×】 HFC混合冷媒(400番台)のような、沸点差の大きな複数の冷媒を混合させたものを「非共沸混合冷媒」という。共沸混合冷媒は500番台。テキスト<9次:P230右下>
・R407Cなどの非共沸混合冷媒は、液と蒸気が共存する飽和二相域においては、液と蒸気のそれぞれの成分比は異なる。 H29保/04
【◯】 勉強して覚えるしかない。テキスト<P231左上 冒頭>に、ズバリ的。
・HFC系非共沸混合冷媒の、液と蒸気が共有する飽和二相域における、液と蒸気のそれぞれの成分比は同じである。 H30保/04
【×】 今度は×ですよ。問題をよく読みましょう。
HFC系非共沸混合冷媒の、液と蒸気が共有する飽和二相域における、液と蒸気のそれぞれの成分比は異なる。
充填方法の問題は多いのでまとめました。
・R407Cを容器(ボンベ)から蒸気の状態で冷凍装置内に補充すると、規格成分比よりも低沸点成分を多く含んだ冷媒が充てんされることになる。 H18保/04
【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P231左 9行目~>「したがって、~」
・ R407Cなどの非共沸混合冷媒を補充する場合、冷媒容器(ボンベ)から蒸気の状態で充てんしても、とくに問題は生じない。 H21保/04
【×】 非共沸混合冷媒(R407C、R410A、R404等)は冷媒液で充てんする。テキスト<9次:P231左 9行目~>「したがって、~」
・HFC非共沸混合冷媒を冷凍装置へ充てんする場合には、規格成分比と異なった成分比の冷媒を充てんしないように、蒸気の状態で充てんする。 H23保/04
【×】 ぅむ。液の状態で。<9次:P231左上から10行目>
・HFC系非共沸混合冷媒は飽和二相域では蒸気の成分比と液の成分比が異なる。装置に充てんする際には、冷媒蒸気で充てんすると規格成分比と異なる成分比の冷媒を充てんすることになるので、冷媒液で充てんする。 H25保/04
【◯】 もぅ、(過去問こなした貴方なら)読めば読むほど正しいですね!
・非共沸混合冷媒を冷凍装置に充てんする場合は、充てんし過ぎたときに大気に放出しなくてもすむように、ボンベの冷媒蒸気側から充てんする。 H27保/04
【×】 冷媒液で充填する。
もう一つ間違いがあるよね。
「充てんし過ぎたときに大気に放出しなくてもすむように」← × だよね。間違ってはいないような気もするけど、ぅ~ん、なぜ冷媒液で充填するかってことでしょう。
「規格成分比と異なった成分比の冷媒を充てんしないように、」← ◯ (考えすぎかな?)
・非共沸混合冷媒用ボンベにはサイホン管付とサイホン管なしがある。装置への冷媒液充てんは、サイホン管付ではボンベを寝かせて、また、サイホン管なしではボンベを倒立させて行う。 H28保/04
【×】 サイホン管に特化した問題初めてかな。テキスト8次改訂版からサイホン管の図が分かり易いものに変わっている。なので、サイホン管の問題が増えるかも。(2017(H29)/03/04記す)
違っているところは、
非共沸混合冷媒用ボンベにはサイホン管付とサイホン管なしがある。装置への冷媒液充てんは、サイホン管付ではボンベを成立させて、また、サイホン管なしではボンベを倒立させて行う。
テキスト<9次:P231左下、図16.4>
・R 404AやR 410Aなどの非共沸混合冷媒は、飽和液と飽和蒸気が共存する二相域において液相と蒸気相のそれぞれの成分比が異なる。そのため、これらの非共沸混合冷媒を容器から冷凍装置に充填する際に、サイホン管が付いていない容器を用いる場合、必ず容器を正立させて充填作業を行わなければならない。 R05保/04
【×】 「サイホン管がついていない」のですから、
「R 404AやR 410Aなどの非共沸混合冷媒は、飽和液と飽和蒸気が共存する二相域において液相と蒸気相のそれぞれの成分比が異なる。そのため、これらの非共沸混合冷媒を容器から冷凍装置に充填する際に、サイホン管が付いていない容器を用いる場合、必ず容器を倒立させて充填作業を行わなければならない。」
ここは、テキストでは保安編であるが、試験では「学識」問9で出題される。過去問は、ブライン(学識編 P71~73、保安編 P231)へ、どうぞ。
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【2020(R02)/01/03 新設】(← 履歴をここに作った日)