飽和液線と飽和蒸気線、そして湿り蒸気と等乾き度線について学びましょう。
下図の線図からイメージしてください。
フルオロカーボンやアンモニアが凝縮器や蒸発器で液冷媒とガスが共存(安定しつり合った平衡状態)しているときの状態を飽和状態という。
飽和液線と乾き飽和蒸気線との交点(K)を臨界点といいます。
図のように、飽和液線と乾き飽和蒸気に囲まれている部分は湿り蒸気です。
乾き飽和蒸気と飽和液が混じった状態(共存している状態)で、緑の線が等乾き度線といいます。
湿り蒸気1kg中の蒸気分の割合を示すものを乾き度xという。
つまり、湿り蒸気1kgのうち、x(kg)が乾き飽和蒸気で、残りの(1-x)(kg)が飽和液であれば、この湿り蒸気の乾き度はxとなり、 飽和液線上では乾き度0、乾き飽和蒸気線上では乾き度1.0になります。
例えば、乾き度0.2というのは、蒸気が20%で液冷媒が80%の状態になります。
等乾き度線は、線上の各飽和圧力における湿り蒸気の乾き度を表しています。
「乾き度x」については、以下の解説と実際に出題された問題を参考にして攻略してください。健闘を祈る。
p-h線図で飽和液線の左側の領域で、飽和温度よりさらに温度の低い液をいいます。
過冷却度については後述することにしましょう。
p-h線図で飽和液線の右側の領域で飽和温度よりも温度の高い過熱蒸気の状態をいいます。
過熱度については後述することにしましょう。
このページはこの辺にして、次は等温線について書いてみましょう。