絶対圧力、ゲージ圧力、比エンタルピーを把握しておくと後々楽になりそうです。
対数目盛になっていて、絶対圧力です。
上部に行くほど圧力が高くなります。
Mpaの後ろにabsがあるもの(Mpa abs)は、絶対圧力の意味です。
Mpaの後ろにgがあるもの(Mpa g)は、ゲージ圧力の意味です。
(p-h線図では、absと書いてありませんが絶対圧力なのだそうです。)
ゲージ圧力とは、実際に冷凍装置などに付いている圧力計の指示値です。
一般にブルドン管圧力計が用いられるので、その圧力と大気圧との差圧が指示されます。
なので、
絶対圧力(Mpa abs)= ゲージ圧力(Mpa g)+ 大気圧(0.1(Mpa abs))
試験の問題で、圧力が0.1Mpaであったと指定された場合、p-h線図から0.2Mpaの圧力値に対する値を読み取らなければいけません。
比エンタルピー(kJ/kg)とは冷媒の質量1kgあたりの持っているエネルギーのことです。
冷凍装置内の冷媒の熱計算で必要なのは、状態変化の前後の差である。
つまり、
各機器(圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器など)に対する熱の出入り前後の冷媒の比エンタルピーの差と流量が分かれば、熱計算ができる。 状態変化にどれだけエネルギーを必要とするか、どれだけ放出するかということなのです。
なので、
比エンタルピーには絶対値は必要ないのです。
それで、
冷媒の場合には、0℃の飽和液の値である200(kJ/kg)を基準にして、冷媒の熱の変化量を考えるようにしている。(図)
こんなとことろでどうでしょう、次に進みますか。