『冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P39「3.6 圧縮機の保守」>を読み、過去問をこなせば大丈夫でしょう。テキストは、半ページほどですが出題数は多いです。
この問題は結構多く出題されいる。
・圧縮機がひんぱんに起動と停止を繰り返すと、電動機巻線の異常な温度上昇を招き、焼損のおそれがある。 H13/05
・圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、電動機巻線の温度上昇を招き、焼損のおそれがある。 H15/05
・圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、駆動用電動機巻線の異常な温度上昇を招き、焼損のおそれがある。 H19/05 H24/05 H30/05
【全部 ◯】 起動(始動)時には大きな電流が流れるので電動巻線が温度上昇する。
テキスト<8次:P39 (3.6.2 吸い込み弁と吐き出し弁の漏れの影響>を読み、脳内にイメージが湧くようになればしめたものなんだけどな。しっかり読んでおけば最後の「保守管理」問題が楽になる。
・圧縮機の吸込み弁に漏れがあると、体積効率は小さくなるが、冷媒循環量には影響しない。 H11/03
【×】 体積効率ηv = 実際の吸込み蒸気量qvr/ ピストン押しのけ量Vであるから、体積効率は当然小さくなる。
吸込み蒸気量が少なくなるので、冷媒循環量は減少してしまい冷凍能力が小さくなってしまいます。
・ 吸込み弁から冷媒ガスが漏れると、圧縮機の体積効率が低下し、冷凍能力を低下させる。 H14/05(圧縮機保守の問題)
【◯】 吸込み弁不具合と体積効率がコラボし冷凍能力まで問われる。吸込み蒸気量が減少し、体積効率が低下し、冷凍能力も低下する。テキストにズバリ的。
テキスト<8次:P39 (3.6.2 吸い込み弁と吐き出し弁の漏れの影響>の後半(15行目)から吐き出し弁の漏れの影響が記されている。
・往復圧縮機の吐出し弁からシリンダヘッド内のガスがシリンダ内に漏れると、シリンダ内に絞り膨張して過熱蒸気となり、吸込み蒸気と混合して、吸い込まれた蒸気の過熱度が大きくなる。 H25/05
【◯】 その通り!(勉強してないと勘が頼りになってしまう問題。そうでもない!?…どうもすみません。)
「吐出し弁の漏れ」という一文がない問題文である。問5で出題されているのでココに別に分類した。
・R22圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくても、潤滑油を劣化させたり、軸受の焼付きの原因になることはない。 H09/05
【×】 過熱度が大きくなると吐出しガス温度が上がり、潤滑油を劣化させ、軸受の焼き付きの原因となる。
・アンモニア圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きいと、潤滑油の劣化により、軸受の焼き付きの原因になることがある。 H12/05
【◯】 アンモニアは比熱比が大きいので過熱度が大きくなると吐出しガス温度が上昇し油の劣化を招く。
・圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きいと、吐出しガス温度が高くなり、潤滑油を劣化させたり、軸受けの焼付きの原因となったりすることがある。 H18/05
【◯】 とにかく、忙しい人は過熱度が大きくなるとどうなるかを、覚えておこう。文を読めばイメージ的にわかると思う。
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『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/07/01)
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/05/25)
【2016/05/19 新設】