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この問題は、「最高使用圧力」「基準凝縮温度」「設計圧力」「最小試験圧力」「接線方向、長手方向の引張応力」と、 円筒胴容器の圧力計算や考え方が満遍なく出されてる、わりと簡単?な問題です (問5攻略「円筒胴容器の圧力計算や考え方が満遍なく出されてる問題」ページを、ほとんどコピペしたものです。)
注) 最高使用圧力
は、『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』8次改訂版(H27(2015)/11/20改訂)より、 限界圧力
と変わっています。
基準凝縮温度50℃、設計圧力1.9Mpaで使いたい圧力容器なんだから…。
つまり、最高使用圧力Mpaを求めて、設計圧力1.9Mpaより大きければ使えるということです。
この問題も外径が指定されていますから、内径Diで計算してください。(これは、定番の引掛けです。)
(↑1.95と書いても良い、下3桁目はあくまでも切り捨てです)
答え 基準凝縮温度50℃における設計圧力1.9Mpaに対して、この容器の最高使用圧力は1.95Mpaなので使用可能である。
液圧による最小試験圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低い方の1.5倍である。 ←これ覚えてね(『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P187右 (4)<8次:P181左(4)>)
この場合は1.9Mpaですから、最小試験圧力Ptは
Pt = 1.5 × 1.9 = 2.85 (Mpa)
この条件をビシッと決めればあとは簡単です。接線方向の引張応力σtと長手方向の引張応力σ1をサクッと求めて終了です。
答え 接線方向の引張応力σt 88.0(N/mm^2) 長手方向の引張応力σ1 44.0(N/mm^2) である。
というわけで、接線方向の引張応力は長手方向の引張応力の2倍になるということがわかる。
【2016/03/18 新設】