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ホットガスバイパス、液ガス熱交換器、液噴射弁、2つの蒸発器、などです。テキストだと『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P20左~P23 (2.4 種々の単段冷凍サイクル)>』全部勉強の必要があります。
「キルヒホッフの法則」を当てはめれば、どんな概略図でもなんとかなるかもしれません。
この法則は電気回路の分岐が多くなったり電源が増えたりして、回路が複雑になったときに使うと便利な法則で、ま、連立方程式 を組み立てて答えを出すようなもんです。
図ではi1~i8までの電流が出入りしています。
流入するものを左辺に、流出するものを右辺にまとめます。
と、言うことです。(細かい説明は省略)
左側の灰色の矢印の輪と右側の矢印の輪を自分の好きな方向に決めます。ま、普通右回りにすると思います。
この矢印輪の方向と電流の方向が同じなら+、異方向なら-と決めます。
図の左側矢印回路の場合
と、なります。
「電源電圧の総和」と「電圧降下の総和」は等しいのです。
…(1)
図の右側矢印回路の場合は、
…(2)
この回路のa点にキルヒホッフの第一法則を適用すると
…(3)
このようにキルヒホッフの法則で(1)~(3)式を導き出せれば、あとは連立方程式を解く数学の計算になります。
さて、これをどのように冷凍サイクルに応用するかというと、図のホットガスバイパス冷凍サイクルの 絵をジ~っと見てみましょう、眺めてみましょう。
第一種冷凍機械責任者試験・学識・問1の問題で「中間冷却器の熱収支」を計算式に表すときに流入するものと流出するものを左辺と右辺に分けました。 これがキルヒホッフの第一法則の考え方(←考え方だよ)とクリソツでしょう。
冷媒流量は電流、圧縮機は電源、凝縮器や蒸発器は抵抗、膨張弁は…、あまり深く考えないようにしましょう。 ま、第一法則の考え方が有用なものとしておきましょう。
この図中の、a点の熱収支の流入するもの流出するものを式に組み立てられることができれば、 各点の比エンタルピーや冷媒流量を求められることになります。
さて、次のページからは実際の過去問を、この考え方で解いてみましょう。
すると、ガンガン過去問を解きまくっている貴方自身が見えてくることでしょう!!
【2016/10/22 新設】