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平成22年度以来のコンパウンド圧縮機です。気筒数比がポイントです。
問1 下記仕様のコンパウンド圧縮機を使用したR410A二段圧縮一段膨張冷凍装置があり、
その理論冷凍サイクルは次のとおりである。この装置を運転したとき、次の(1)~(4)について、それぞれ解答用紙に計算式を示して答えよ。
ただし、圧縮機の機械的摩擦損失仕事は熱として冷媒に加わるものとし、機器および配管と周囲との間で熱の出入りはないものとする。
(20点)
(理論冷凍サイクル) 低段側冷媒循環量 qmro = 0.373 kg/s 低段側圧縮機吸込み蒸気の比エンタルピー h1 = 412 kJ/kg 低段側圧縮機吸込み蒸気の比体積 v1 = 0.12 m3/kg 理論断熱圧縮後の低段側圧縮機吐出しガスの比エンタルピー h2 = 444 kJ/kg 高段側圧縮機吸込み蒸気の比エンタルピー h3 = 425 kJ/kg 高段側圧縮機吸込み蒸気の比体積 v3 = 0.04 m3/kg 理論断熱圧縮後の高段側圧縮機吐出しガスの比エンタルピー h4 = 458 kJ/kg 中間冷却器用膨張弁直前の冷媒液の比エンタルピー h5 = 248 kJ/kg (圧縮機仕様) 低段側と高段側の気筒数比 a = 2 体積効率(低段側、高段側とも) ηv = 0.75 断熱効率(低段側、高段側とも) ηc = 0.70 機械効率(低段側、高段側とも) ηm = 0.90
(1) 低段側冷媒循環量qmro(kg/s)と高段側冷媒循環量qmrk(kg/s)との比qmro/qmrkを求めよ。
(2) この装置の実際の凝縮負荷Φk(kW)を求めよ。
(3) コンパウンド圧縮機の実際の駆動軸動力P(kW)を求めよ。
(4) この装置の実際の成績係数(COP)Rを求めよ。
考え方はH22年度(1)と同じです。模範解答(KHKの)に沿って記しておきましょう。
設問を読みこの基本式が出てくれば合格。(基本式は2冷レベル)
よって、設問を基本式に当てはめると
となる。
比qmro/qmrkを一気に。
答え 0.667
Φk = qmrk(h4´- h5)
(h4´であることに注意)
答え 128 (kW)
PLとPHを求め、Pまで一気に生きましょう。
実際の試験では、3つの式をまとめて記述して短縮してください。
答え 48.2 (kW)
(2)と(3)で求めた値を用いましょう、サクッと。
答え 1.66
(1)の気筒数比を把握しているかがポイント。(1)ができなければ、撃沈。講習検定では講習で勉強するでしょう。11月試験では過去問を満遍なく勉強してないと撃沈。
【2018(H30)/07/16 新設】