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満液式蒸発器に、乾き度の問いを加えられた問題です。
ぇ~と、満液式蒸発器の冷凍能力Φoは、『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P25左 2.21式>を覚えておくしかないかな。(2冷レベル)
Φo = qmr (h1 - h4) ここに、h3=h4
答え 36kW 超サービス問題ですね。
Φo=qmo(h7-h6)と、記憶していればよいですが、1種冷凍ですので熱収支から導き出してみましょう。
さて、図は液集中器辺りを抜き出して、冷媒循環量qmrと蒸発器の冷媒流量qmoを書き込んでみました。
じゃ、左辺に入るもの、右辺に出るもので熱収支(ヒートバランス)の式を組みましょう。
qmr・h4+qmo・h7=qmo・h6+qmr・h1 です。
qmrとqmoでまとめます。(エンタルピーの大きい方から引き算するように)
qmo(h7-h6)=qmr(h1-h4)
ということは、
Φo=qmr(h1-h4)= qmo(h7-h6) --(1)
と、言う事になるのでした。めでたしめでたし。
さぁ、(1)式と(1)の答えから一気にかたづけましょう。
なんか、小学生みたいですけど‥。
答え 0.18 kg/s
熱収支からの導き方をマスターしておけば応用が効くよ、きっと。
乾き度については、当サイトでは、問3攻略ページでまとめてあります。「1種冷凍学識計算攻略-一寸:乾き度xについて」
と、言って終わるのも何なので、ここにコピペしておきましょう。
図は点cの乾き度をxcとすると、 飽和液Aが(hC - hA)の熱エネルギーを受け入れ点Cとなった。という、基本の一例p-h線図である。
ここで、点Cの乾き度xcは、
である。
では、問題のp-h線図と見比べてみてください。
飽和液の点Aは点6(点5)、乾き飽和蒸気の点Bは点1となるので、
ここで、点7の乾き度x7は、
答え x7 = 0.923
ご健闘をお祈りしています。
【2016(H28)/02/11 新設】