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昨年度(H27)と同等です。アンモニア冷凍装置なので比エンタルピー値が大きいですね。
なにわともあれ、熱収支です。
ここで、注意) h2は、h2´とすること。
左辺に入るもの、右辺に出るものでまとめます。
q´mro・h6 + qmro・h5 + qmro・h2´ = qmrk・h3 + qmro・h7
さて、熱収支式のqmrkを削除して、 q´mroとqmroでまとめることを考えます。
qmrk = qmro + q´mro
(『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P28(2.26)式参照のこと>)
q´mro・h6 + qmro・h5 + qmro・h2´ = h3(qmro + q´mro)+ qmro・h7
qmroとq´mroだけの式ができあがりました。
h3の部分を展開して
q´mro・h6 + qmro・h5 + qmro・h2´ = h3・qmro + h3・q´mro + qmro・h7
qmroを左、 q´mroを右に、整理整頓。
qmro・h5 - qmro・h7 + qmro・h2´- qmro・h3 = q´mro・h3 - q´mro・h6
ここで、まとめます。p-h線図をよ~く見てください。
左辺はh2´とh3、h5とh7がペアになります。
qmro{(h5 - h7)+(h2´- h3)} = q´mro(h3 - h6)
この熱収支の式が、できるかできないかで合格の合否の分かれ道となるでしょう。
q´mroは、
と、なります。
さて、h2´を単独で計算してもよいのですが、今回は模範解答集のように式の中にスマートに!?組み込みましょう。
h2´を求める式は、これを、組み込みましょう。
と、いう具合です。では、数値代入して一気に。
よってqmrkは、
qmrk = qmro + q´mro
= 0.125 + 0.025 = 0.150
やっと、答えが書けますです。
答え qmrk = 0.150 kg/s
:-D めでたしめでたし。 本番では適にまとめ短くしてください。
一気で。
答え 2.38
H27年度のR404A冷凍装置よりも、アンモニア冷凍装置のほうが成績係数が大きいですね。(1.30<2.38)
この問題の要点は、
ぐらいかな。健闘を祈る。
【2017/02/21 新設】