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問題文と(1)と(2)は平成21年度と同等、(3)と(4)は平成25年度と同等です。
問3 R404Aを用いた冷蔵庫用のフインコイル乾式蒸発器が、着霜のない状態で次の仕様および運転条件で運転されている。この蒸発器について、次の(1)から(4)の問に、解答用紙の所定欄に計算式を示して答えよ。
ただし、蒸発器出口における冷媒の状態は乾き飽和蒸気とし、冷媒と空気との聞の温度差は算術平均温度差を用い、フインコイル材の熱伝導抵抗は無視できるものとする。
(20点)
(1) 冷凍能力Φo(kW)を求めよ。
(2) 着霜のない状態における蒸発器の外表面積基準の平均熱通過率K [kW/(m^2・K)] を求めよ。
(3) 着霜のない状態における蒸発器の空気側伝熱面積A(m^2)を求めよ。
(4) 着霜した場合の蒸発器の外表面積基準の平均熱通過率K'[kW/(m^2・K)] を求めよ。
ただし、霜の熱伝導率λは0.18W/(m・K) とし、霜の厚さδは3.0mmとし、それ以外の条件は変わらないものとする。
まずは、乾き度xについて。参考:「一寸:乾き度xについて」
(参考図)
設問からの基本式はこれ。(解説は略)
変形して、h4を求めましょう。
…(1)
この、h4を求める式を導き出せるかがこの問題のポイントです。これさえできれば、あとは楽勝。
一応、二通りの計算を記しておきます。(一気に計算するかしないかだけなんですけどね…。)
冷凍能力Φoは、
Φo = qmr(hD - h4)
(1)式を代入して、あとは数学。
答え Φo = 11 kW
市販の模範解答では、たいがいこちらのようです。
冷凍能力Φoは、
Φo = qmr(hD - h4)
まず、(1)式でh4を求めましょう。
では、Φoを、
答え Φo = 11 kW
熱通過率Kは、この式。 (『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P101(8.5)式><8次:P97(8.5)式>)
答え K = 0.036 [kW/(m^2・K)]
基本式はこれ。
テキスト<9次:P104~105(例題8.1の(解))><8次:P100~101(例題8.1の(解))>を読む。
Φo = K・A・Δtm
変形して
Φoは(1)で、Kは(2)で求めました、不明なのはΔtmですね。もう、楽勝でしょう!?
過熱領域とか略してあります。 (参考:テキスト<9次:P95 図8.1><8次:P94 図8.1>)
では、算術平均温度差Δtmを求めましょう。
(参考:テキスト<9次:P80 (6.31)式><8次:P79 (6.31)式>)
じゃ、Δtmを求め、Aまで一気に行きましょう。
答え A = 41 (m^2)
(2)のKの式に、霜の熱伝導率λと厚さδ(デルタと読む)を加えればよいですよね。なんか簡単だけども、落とし穴がある?
注)
でも、単位変換しなくても答えは同じになる。
が、
単位変換の記述がないと減点なのかな?(不明)
答え K' = 0.022[kW/(m^2・K)]
【2018/01/27 新設】
まず、(1)式でhxを求めましょう。→
まず、(1)式でh4を求めましょう。に、訂正。 (2018(H30)/05/30)
1種冷凍学識計算11月試験攻略-問3:平成21年度→
1種冷凍学識計算11月試験攻略-問3:平成29年度に、訂正。 (2018(H30)/05/30)
・δ = 2.0(mm)は、0.002(m)に単位変換すること。→
δ = 3.0(mm)は、0.003(m)に単位変換すること。に、訂正。 (2018(H30)/05/30)
・λ = 0.16(W/m・k)は、0.00016(kW/m・k)に単位変換すること。→
λ = 0.18(W/m・k)は、0.00018(kW/m・k)に単位変換すること。に、訂正。 (2018(H30)/06/04)
出口空気温度 ta1 = -10℃→
出口空気温度 ta2 = -10℃に訂正。 (2019/04/01)