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ポンプで強制的に冷媒液を蒸発器に送り込む。H21年度とクリソツですが、アンモニア冷媒仕様となっておりまする。なので、油抜き弁が低圧受液器の底部に付いています。
テキストでは、『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P26>です。この線図は、理屈を把握して覚えておくしかありません。(テキストの図2.17は、アンモニア仕様ではありません。)
解答図
参考図 <<大きな図>>
この問題は、テキストにない図(アンモニア仕様)なので、チョッと、嫌らしいな。
冷凍能力は、 Φo = qmr(h1-h3) です。
いろいろ理屈を考えるとつかれるので、丸暗記でどうでしょう。テキストは『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P26右 (2.22式)>です。
h1が不明なので、導き出さねばなりませぬ。
ところが、h12が不明なのです。h12を求めるには、熱交換器の熱収支から導きましょう。
左辺に流入するもの、右辺に流出するものをまとめます。
qmr・h3 + q'mr・h6 = qmr・h4 + q'mr・h12
ところが、
熱交の油戻し装置から流入する点は、h6でいいのかな?という疑問が湧いた。
(『試験問題と解答例:日本空調冷凍学会』の模範解答では、この点はh6として計算しているようだが…。)『冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』には、アンモニア仕様の詳細は記されていないし、過去問は見当たらないし…。
降参です。
平成27年度問題図
平成21年度問題図
p-h線図は同じなんだよなぁ。
ぁ、そうか。
『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P26右下辺り>より引用
すなわち,冷凍機油と冷媒を分離するための熱交換での熱交換は,冷媒間でのものであり,冷媒が状態3から状態1に変化するのには関係しない.
『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P26右>より引用
なお,油と冷媒を分離するための熱交換器での熱交換は,冷媒間でのものであり,冷媒が状態3から状態1に変化するのには関係しない.
そんなわけで、とりあえず記し続けよう。
数値代入して、
ではh1と、Φoを、一気に行きましょう。
答え Φo = 217 kW
h1とΦoは、問(2)で求めました。
理論圧縮動力Pthと、理論成績係数(COP)th.Rを、一気に行きましょう。
答え (COP)th.R = 3.62
計算式や解説文を長々と記してありますが本番では短縮してズバリ解答してください。ご健闘をお祈りします。
【2016/10/27 新設】