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ホットガスバイパスと違いを把握しておきましょう。(この問題は、1種冷凍学識計算攻略「液噴射弁を使用した、過熱度防止の冷凍サイクル」で使用しています。)
慎重に読んで、サクッと図を書いてみましょう。(ぁ、時間がないので手書き図ですみません。ま、こんな感じにドンドンノートに書いてくださいね。)
熱収支の式ができる貴方にとっては、楽勝でしょう。
まずは、この基本式。
P = qmr(h2 - h1)
ここでh1が分かりませんので求めなければなりません。
熱収支の式を組み立てます。
流入するものと流出するものを左辺右辺にまとめましょう。
qmr・h1 = 0.9 × qmr × h5 + 0.1 × qmr × h4
と、なりますが qmrを消すことができますので、
h1 = 0.9 × h5 + 0.1 × h4
この式が、混合点の熱収支の式といってもよいでしょう。採点者はこの式を見るはずです。
数値代入しましょう。
答え 圧縮機の軸動力は、10.24 (kW)である。
蒸発器に流れる冷媒流量をqmroとして、右図の混合点の熱収支を出します。入るものを左辺、出るものを右辺にまとめると。
qmro・h5 + (qmr - qmro)・h4 = qmr・h1
qmro・h5 + qmr・h4 - qmro・h4 = qmr・h1
qmro (h5 - h4) = qmr (h1 - h4)
採点者はこの式があれば大満足することでしょう。
h1を求めてみます。
はい、最初に求めたh1と同じになりました。
最初に求めた方法がスマートでいいと思います。上記は、まぁ、力試しってとこでしょうかね。
いろいろと、ひっかからいように。
冷凍能力は蒸発器の冷凍効果(冷媒1kgが受け入れる熱量)と冷媒流量(kg/s)の積になります。
なので、蒸発器に流れる冷媒循環量をqmroとすると、
Φo = qmro (h5 - h4) と、なります。
Φo = qmro (h1 - h4) とか、
Φo = qmr (h1 - h4) とか、
Φo = qmr ( h5 - h4) とか
な~んて、式にしないように…。
ひっかからない!ようにしてくださいね。
採点者は、理解しているか(勉強しているか)をこの辺りで見ることでしょう。でも、あなたは大丈夫V
答え 冷凍能力は、30.96 kWである。
どうでしょうか、混合点の熱収支がわかれば簡単です。もちろん、概略図とp-h線図もね。
ご健闘をお祈りしています。
【2016/02/11 新設】