EchoLand-plus
検定試験令和元年度の問題と同等です。
問3 ローフィンチューブを用いる水冷凝縮器について、次の(1)から(3)の各問に、解答用紙の所定欄に計算式を示して答えよ。
ただし、この凝縮器の仕様および運転条件は下記のとおりにし、冷却管材の熱伝導抵抗は無視できるものとする。
(20点)
(仕様および運転条件)
冷媒側熱伝達率 αr = 2.50 kW/(m2・K)
冷却水側熱伝達率 αw = 10.0 kW/(m2・K)
汚れ係数 f = 0.1 m2・K/kW
有効内外伝熱面積比 m = 4.0
冷却水量 qmw = 60 kg/min
冷却水入口温度 tw1 = 30 ℃
冷却水出口温度 tw2 = 35 ℃
冷却水の比熱 cw = 4.0 kJ/(kg・K)
(1) 凝縮負荷 Φk (kW)を求めよ (小数点以下第1位までとする)。
(2) 冷却管の外表面基準熱通過率 K [kW/(m2・K)] を求めよ (小数点以下第2位までとする)。
(3) 凝縮温度と冷却水との間の算術平均温度差を Δtm = 6K にするために必要な伝熱面積 A (m2)を求めよ (小数点以下第1位までとする)。
Φk = Cwqmw(tw2 - tw1)
注意) qmw = 60 kg/min は、 kg/s に単位換算すること。
Φk = Cwqmw(tw2 - tw1)
= 4.0 × 60/60 × (35 - 30)
= 20.0 (設問から小数点以下第1位まで記述)
答え 20.0 kW (20 kW とすると、減点されるかもしれません。😭)
K = 1 / {1/αr + m(1/αw + f)}
K = 1 / {1/αr + m(1/αw + f)}
= 1 / {1/2.50 + 4.0 × (1/10.0 + 0.1)}
= 1 / (0.4 + 0.8)
= 0.8333333
≒ 0.83
(設問から小数点以下第2位まで記述)
別解(模範解答より)
K = 1 / {1/αr + m(1/αw + f)}
= 1 / {1/2.50 + 4.0 × (1/10.0 + 0.1)}
= 1 / (0.4 + 0.8) = 1 / 1.2
= 1 × 5 / 1.2 × 5 = 5 / 6
= 0.8333333
≒ 0.83
赤字に注目してください。次の(3)で役に立ちます。
答え 0.83 [kW/(m2・K)] (小数点以下第2位まで記述しないとたぶん減点。(0.8333も減点?🤔))
Φk = KAΔtm
よって、
A = Φk / (KΔtm)
A = Φk / KΔtm
= 20.0 / (0.83 × 6)
= 20.0 / 4.98
= 4.01606
≒ 4.0
別解(模範解答より)
A = Φk / KΔtm
= 20.0 / (5/6 × 6)
= 20.0 / 5
= 4.0
模範解答では、5/6 をこのように使って計算していました。たしかに、スマートでしょうけど…🤔
答え 4.0 (m2) (小数点以下第1位まで記述すること。)
👉 ポイント
公式を覚えていれば簡単でした。しかし、単位変換が必要だったり、桁数の指定があったり、(ただの減点目的だけの、学習の役にも立たないような😠)小さなTRAPが仕掛けられていました。
ご健闘をお祈りします。
【2024(R06)/01/24 新設】