液ガス熱交換器付き冷凍装置
検定H15年度の問題より、簡単かも。ヒートバランスを把握しているかがポイントです。
第一種冷凍機械責任者試験 平成24年度（講習検定試験）
問2 下図に示す液ガス熱交換器付き冷凍装置が、次に条件で運転されている。
このとき、次の(1)について解答用紙の図に記入して答え、(2)および(3)についてはそれぞれ解答用紙に計算式を示して答えよ。ただし、配管での熱の出入りはないものとする。
（20点）
冷凍装置概略図
（1） この冷凍装置の理論冷凍サイクルを解答用紙のp-h線図上に描き、さらに冷凍装置略図中の点1～6の各点を示せ。
（2）液ガス熱交換器での熱交換量Φh(kW)を求めよ。
（3）この装置の冷凍能力Φo(kW)を求めよ。
（1） この冷凍装置の理論冷凍サイクルを解答用紙のp-h線図上に描き、さらに冷凍装置略図中の点1～6の各点を示せ。
解答図
概略図（参考）
p-h線図と概略図がスラスラと描くことができれば、あなたは合格！！
（2）液ガス熱交換器での熱交換量Φh(kW)を求めよ。
2冷レベルです。（解説略）
Φhの式はp-h線図を見ながら覚えてしまいましょう。
Φh＝qmr(h3－h4)でも同じです。が、設問では h4
は指定されていません。
答え 2.28 (kW)
（3）この装置の冷凍能力Φo(kW)を求めよ。
この問題を解くには、液ガス熱交換器のヒートバランス（熱収支）がポイントです。
冷凍能力を求める式は、サクッと浮かびます。
Φo ＝ qmr(h6 － h5)
この式で、数値がわからないものは比エンタルピーh5（h5＝h4）です。
h5（h4）を求めるため、液ガス熱交換器のヒートバランスを組み立てましょう。ルンルン
次は h5
を求めましょう。
流出するもの左辺に、流入するもの右辺に、まとめます。
qmr・h4 ＋ qmr・h1 ＝ qmr・h3 ＋ qmr・h6
h4 ＋ h1 ＝ h3 ＋ h6 ここに、h4 ＝ h5
h5 ＋ h1 ＝ h3 ＋ h6
では、一気に行ってみよう。
答え 19.5 (kW)
コメント
ヒートバランス式を、組みたてれられればなんとかなります。でも、いろいろな他の要素を絡めてきますので、多くの過去問を解いてみましょう。って、講習検定の場合はヒントが沢山？与えられるので、たくさんの過去問をこなさなくても大丈夫かな？
訂正箇所履歴
【2018(H30)/08/15 新設】
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