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一度こなせば、難問ではありません。
問2 下図に示すR22冷凍装置は、負荷減少時に圧縮機出口直後の吐出しガスの一部を蒸発器入口の低圧側にバイパス弁を通して絞り膨張し容量制御を行っており、全負荷時には下記の条件で運転するものとする。
圧縮機の吐出しガス量の15%をバイパスして容量制御を行っているとき、次の(1)および(2)の問について、解答用紙の所定欄に計算式を示して答えよ。
ただし、圧縮機の吐出しガスの比エンタルピーは理論冷凍サイクルの断熱圧縮後の値である。また、機械的摩擦損失仕事は熱となって冷媒に加えられるものとし、配管での熱の出入りはないものとする。 (20点)
(1)容量制御時の冷凍能力を求めよ。
(2)容量制御時の成績係数は、全負荷時の何%になるか。
何はともあれp-h線図を書くようにしましょう。テキストでは、『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次(8次):P22>です。(理屈を把握して)覚えておくしかありません。
サクっと、線図を書けるようにしましょう。
サイクル図も、サクッと書きましょう。
<<ホットガスバイパス式容量制御サイクル>>(補足)
冷凍能力Φo=qmr(h1-h6)ですが、h6が不明です。
h6を求めるには、下図のa点の熱収支の式を組み立てられれば楽勝、この手の問題のポイントです。
熱収支の式を組み立てます。
流出するものと流入するものを左辺右辺にまとめましょう。
h6 = 0.85 × h4 + 0.15 × h5
本番では、この式の記述があれば採点者には好印象でしょう。
さて、次に、h4 = h3 と、h2= h5 が、ポイントですね。はい。
ルンルン気分で、h2´から求めましょう。
よって、h5= h2= 462.75 じゃ、一気に数値代入しましょう。
答え 容量制御時の冷凍能力は、91(kW)である。
やっかいのように思えますが、さて。
容量制御時を(COP)Rp、Φopとし、全負荷時を(COP)R、Φorとする。
答え 容量制御時の成績係数は、全負荷時の、79.3%である。
ご健闘をお祈りします。
【2016/02/11 新設】