法文の読み方 2・3種「法令」攻略へ



高圧ガス保安法

 参考書や問題集の解説では単に「法」と書かれています。

 冷凍機械保安責任者試験「法令」問題は20問ありますが、「法」は全般にわたって出題されます。なぜならば、「冷規」や「一般則」や「容器」等々の元になる条文だからです。

「法」(高圧ガス保安法)の中身

 高圧ガス保安法は、第1章、総則の第1条(目的)から始まり、第2条(定義)へと進んでいきます。適当に<略>して、主なものを拾いだしておきます。

  • 第一章 総則
  •  (目的)(定義)(適用除外)(国に対する適用)
  • 第二章 事業
  •  (製造の許可等)(許可の欠格事由)(許可の基準)(許可の取消し)(承継)(製造のための施設及び製造の方法)(製造のための施設等の変更)(貯蔵)(貯蔵所)(完成検査)(販売事業の届出)(承継)<略>(製造等の廃止等の届出)(輸入検査)(移動)(家庭用設備の設置等)(消費)(廃棄)(経済産業省令への委任)
  • 第三章 保安
  •  (危害予防規程)(保安教育)(保安統括者、保安技術管理者及び保安係員)(保安主任者及び保安企画推進員)(冷凍保安責任者)<略>(保安検査)(定期自主検査)(火気等の制限)(許可の取消し等)(緊急措置)<略>
  • 第四章 容器等
  •  (製造の方法)(刻印等)(表示)(充てん)(容器再検査)(附属品検査)(刻印)(附属品再検査)<略>
  • 第四章第三節
  •  指定設備(指定設備の認定)<略>
  • 第四章第四節
  •  冷凍機器(冷凍設備に用いる機器の製造)<略>
  • 四章の三
  •  高圧ガス保安協会<略>
  • 第五章 雑則
  •  (帳簿)(立入検査)(事故届)(現状変更の禁止)(許可等の条件)<略>
  • 第六章 罰則
  •  <略>

(目的)と(定義)ちょっと、問題

 毎年問1~問3に出題される、(目的)と(定義)は基本中の基本! 必ず出題されると思っても良いでしょう。なので、取りこぼしの無いように勉強しておきましょう。

 下記の問題は、「2・3種法令攻略」の目的と定義のページから抽出してあります。

▼ 3種H21/1

・高圧ガス保安法は、高圧ガスによる災害を防止するため、民間業者および高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を推進することも定めている。 答え

【◯】 ぅむ、素直な問題。▽法第1条

▼ 2種H19/1

・常用の温度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって、現にその圧力が1メガパスカル以上であるものは高圧ガスである。 答え

【正しい】 高圧ガスの定義は面倒・・・と思うのは、あなたが勉強しないでいるだけのこと。 【続き】

そういう方は、一度で良いからこころを落ち着けて真剣に参考書や法文をを読んでみてね。 簡単だから!ここで重要なのは「常用の温度」と「現に」の2つ。常用の温度は勘違いしやすいから注意すること。これを把握しておけば、とても楽チンになるはずだ。
常用の温度」というのは、通常の運転状態のとき温度です。機器が正常な状態でガスが100度であれば常用の温度は100度ということです。
現に」というのは、ぅ~ん、まさに今(現在)ってこと。イメージできたかな?
 ▽法第2条第1号 ←クリックしてください法文が別窓で開きます。

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「法」(高圧ガス保安法)が関連付けられている問題

 「高圧ガス保安法」(法第45条)が関連付けられている問題を少々問いてみましょう。

容器(刻印等)に関しての問題です。▽法第45条(刻印等)第1項が基本で、▽容器第8条(刻印等の方式)第1項第5号に具体的に書かれています。

▼ 3種H21/7

・容器検査に合格した容器に刻印をすべき事項の一つに、容器の記号及び番号がある。 答え

 

【◯】 内容積のほかに、記号や番号も刻印せねばなりませぬ。
 ▽法第45条第1項(← 検査合格したら、刻印しなさい)
 ▽容器第8条第1項第5号(← 容器の記号及び番号を刻印しなさい)

▼ 2種H21/7

・容器の記号及び番号は、容器検査に合格した容器に刻印をすべき事項の一つである。 答え

 

【◯】 ハイ、丸。(・・・21年度の3種と2種を比べてみると、思わず笑い、苦笑、日本語の不思議な感じがしたり。ま、健闘を祈る!)
 ▽法第45条第1項(← 検査合格したら、刻印しなさい)
 ▽容器第8条第1項第5号(← 容器の記号及び番号を刻印しなさい)

修正・訂正箇所履歴

【2017(H29)/05/24 新設】(← 履歴をここに作った日

  • レイアウトと文章を少々見直し(2017/05/25)

【参考文献】

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