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ブラインは満遍なく

 ブラインは、『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P54~P56>と、3頁に渡るので、ポツポツ・ポツリと出題される、そして、満遍なくいろいろな問題があるので少々厄介かもしれない。

 8次改訂版(2019(R01)年11月30日発行)は、全般的に内容が見直されており、自然冷媒の二酸化炭素については7行を割いて追加された。

ブライン

 ブラインというのは、冷凍冷蔵庫とか、食品ケースとか、大型室内空調機などの蒸発器で冷却され循環して物を冷やすための媒体で、冷水とか、車で言えば不凍液のようなものです。

 過去問はテキストの「ブライン」からまんべんなく出題されているので、問題の並び順をのテキストの内容順に並べてあります。(2019(R1)/07/13)


・塩化ナトリウムブラインは、食品に直接接触する場合に使用することがあるが、金属に対する腐食性が有機ブラインよりも強い。 H20/04 答え

【◯】 塩化ナトリウムは無機ブラインで、塩水のこと。
 塩水をイメージすればなんとなく解ける問題。食品云々は<8次:P54の下から4行目、有機との腐食に関しては<8次:P55下から5行目~>一読熟読。頑張ろう。

・塩化カルシウムブラインは、金属に対する腐食性が大きいので、腐食抑制剤を加えるとよい。 H16/04 答え

【◯】   塩化カルシウムブライン は  塩化ナトリウムブライン 同様「無機ブライン」である。腐食に関しては<8次:P54の下から3行目>、無機ブラインは腐食性が強いので腐食抑制剤が必要になる。  とにかくブラインは水質管理が重要、配管が腐食してしまわないように。

・ブラインは空気とできるだけ接触しないように扱われる。それは、窒素が溶け込むと腐食性が促進され、また水分が凝縮して取り込まれると濃度が低下するためである。 H27/04 答え

【×】 窒素ではなく、酸素。テキスト<8次:P54の下から行目> よく読まないとヤラれてくやし涙になるかも…。
水分に関して(正しい)は、テキスト(P52)を一読しておかないと自信持てないかも。 ← 8次改訂版では  使用中に空気中の水分を凝縮させて取り込み,ブラインの濃度が下がるので,濃度の調整が必要である.<略> この辺りの部分がゴッソリ削除されてしまった。理由は不明。


・ブラインは、一般に凍結点が0℃以下の液体で、それの顕熱を利用してものを冷却する媒体のことである。 H15/04 答え

【◯】 凍結点とはブラインが凍りはじめる温度で、塩化カルシウムブライン(濃度29.9%で-55℃)、塩化ナトリウムブライン(食塩水)は最低で-21℃ である。テキスト<8次:P55 4行目~真ん中辺り>(要は、冷凍庫の魚などをコチコチに凍らせるための冷たいブラインが、先に凍結してしまったらお話にならない。)
 顕熱:物体(この場合ブライン)の状態変化なしに温度のみを変化させる熱。

【8次改訂版における  顕熱 について】
 「ブラインは顕熱のみ」という表記は消えている。二酸化炭素を二次冷媒としてアンモニア冷凍機と組み合わせ、顕熱と潜熱の両方を利用して効率よく冷凍、冷却を行えると記されている。ここで「二次冷媒」ブラインと同様の意味であろう。  7次では、「二次冷媒(ブライン)」と記されていたが、8次では、はてな?発行後の正誤表により  (ブライン) が消されてしまった。理由は不明。 テキスト<8次:P54 (4.5 ブライン)>の冒頭には、 ブラインは二次冷媒ともよばれる. と記されているのだが…、はてな?


・塩化カルシウムブラインの凍結点(共晶点)は、塩化ナトリウムの凍結点よりも低い。 H17/04 答え

【◯】 共晶点とは最低の凍結点のことで、塩化カルシウムブラインは-55℃、塩化ナトリウム(食塩)ブラインは-21℃、テキスト<8次:P55真ん中あたり>
「塩(ナトリウム)よりカルシウムの方が、やっぱし、強力で低いね」見たいな感じで覚えましたょ。

・塩化カルシウムブラインの共晶点は-55℃であるが、実用上使える下限温度は-40℃である。 H12/04 答え

【◯】 共晶点とは最低の凍結点のことで、塩化カルシウムブラインは-55℃、塩化ナトリウム(食塩)ブラインは-21℃である。

─── 参考 ───
 何事も考え過ぎはいけないのだが…、塩化カルシウムブラインは実用上の下限使用温度は-40℃くらいである。  くらい は、テキストに記されている。でも、平成12年頃のテキスト(たぶん第3次改訂版)は定かではない。(問題が古すぎるかな。ま、参考程度にしといてちょうだい。)

・塩化カルシウム濃度20%のブラインは、使用中に空気中の水分を凝縮させて取り込むと凍結温度が低下する。 H30/04 答え

【×】 正しい文章にしてみましょう。

  塩化カルシウム濃度20%のブラインは、使用中に空気中の水分を凝縮させて取り込むと(濃度が下がり)凍結温度が上昇する。

 テキストのズバリの解答文はない。テキスト<8次:P55の図4.2>のグラフから読み取るか、その横の  塩化カルシウムの凍結温度は、塩化カルシウムなどの濃度が増加に伴い低下し、 から、読み解くしかないだろう。(楽勝!?)


・プロピレングリコールは無機ブラインで、食品の冷却用として多く用いられる。 H18/04 答え

【×】 (><;)有機ブラインでしゅ。食品用~云々は、「◯」。テキスト<8次:P55 下から5行目~P56>

・有機ブラインの溶質には、エチレングリコール系やプロピレングリコール系のほかに、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどがある。 R02/04 答え

【×】 (><;)令和2年度の問題は厳しいなぁ。  塩化カルシウムや塩化ナトリウム は、無機ブラインでしゅ。 テキストは<8次:P54 (4.5 ブライン)>冒頭4行目から。


・大気に接する状態で低温ブラインを使用すると、大気中の水分が凝縮しブラインの濃度が下がるので、濃度の調整が必要である。 H28/04

・一般的に、ブラインは使用中に空気中の水分を凝縮させて取り込むことにより、ブラインの濃度が下がるので、濃度の調整が必要である。 H29/04答え

【両方 ◯】 そうだね、全くその通り。(H28とH29年度の文章の違いをお楽しみください。)テキスト<8次:P55 >。
─── 余談 ───
 echoが知っている製造工場では、それなりの業者が定期的に溶質(ブライン中に溶け込んでいる物質)を補充しております。

─── 【8次改訂版について】 ───
 8次改訂版では、この問題文に該当した文章が削除されてしまった。(どこかに移植されたようでもない。)理由をいろいろ考えたがよくわからない。大事なことだと思うんだけどなぁ。よって、同様な問題は出題されないだろう。(2020/05/16記ス)

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 『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/06/26)
 『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/05/16)

修正・訂正箇所履歴

【2016/05/09 新設】

  • 年代順に並び替えた。(2017(H29)/02/04)
  • 年代順から、『SIによる 初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』P51~P52の内容順に並べた。(2019(R1)/07/13)
  • テキスト8次改訂版(R01(2019)-11月改訂)へ対応、および、文章を見直し。(2020(R02)/05/16)

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【参考文献】

  • SIによる初級受検テキスト:日本冷凍空調学会
  • 上級受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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