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看護師さん物語-2

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地獄の天使達

『もう十時か・・・・イヤ、まだ・・』まだ、病室が決まらないようだ。

前日の手術の日に、全て荷物はいったん引き払って車の中に詰め込んである訳でして、病室に移るときは看護師さんが自宅で待機している嫁さんに電話をする手はずになっている。

『早く、病室に戻ってゆっくりしたい。』

10時前の、引継が終わったようだ。

『新しい看護師さんだ。』

「こんにちは、熱と血圧はかりますね。」

「お願いします。」

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『ぁ、なかなか美人だ (^_^)v』

27,8とみた。

「いかがですか?」

「なんだか、お腹が痛いんですよ。ボディブローをくらったみたいに・・・・」

「痛み止めが切れてきたようですね、あとで入れましょう。」(^^)

『ぁ、歯を矯正してる・・』

『ということは、もっと若いのかな〜』

「体を拭いて、パジャマに着替えましょう。」

手術台でしらないまに着物を着せられていた。

「!(^^)! は、はい」

な〜んか、いい感じだけどお腹が痛い。

カーテンが、閉められる。

「T字帯は、はずしますね。」

『はずかしい・・・ゴロ◯ンになってしまった』

暖かいタオルで体を拭いてくれる、上半身、足。

なすがままだ・・・・いい気分。

「横向きになれますか」

「はい」

「うぅ!!」

お腹が痛い。

看護師さんは、背中、お尻、足と拭いてくれる。

お腹が痛いけど、我慢。

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「下(しも)を、失礼します」

『し、しも?・・・あそこ!?』

「ふぁい。」

いきなり、タマタマちゃんを3回ぐらい

(^_^)( ^_)( ^)( )(^ )(_^ )くるくる、拭いてくれました。

『専門用語で、しも というんだろか』

お腹の痛みは一瞬忘れる・・。

「失礼しました。」

なんと、教育がいいんでしょう。

「下着を、着ましょう。腰を浮かせますか?」

「なんとか・・・・・・(°°;)ぅ!」

激痛がはしる。

次はズボン・・・・我慢。

看護師さん、なんだか無表情。

次は、上。点滴がはずされ、左手をまず通す。

「横向きになって下さい。」

「は、はぃ。」

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ぃ、痛い! 痛みが激しくなっていく。

右手に通すとき、さらに激痛が・・・

『 ぎょぇぇぇ』

「痛い〜、う〜〜〜」

お腹の中を、2,3人で鷲掴みにされているようだ〜。

看護師さん、無視するかのように手を動かしている。

ヤメテー\(´。`;)ノ ~~~~~\(^_^)オラオラ

『モォイイッ!』

「ちょ、ちょ・・・・・・・っと、ま、まって」

息をしようとすると、痛くてできない。

「うっ ぅっ うっ」

『く、苦しい〜、窒息しちゃう〜〜。』

「胸で、呼吸すればいいわよ。」冷静な口調。

『そうか! 宮下 かおりさんと練習した、あれは、この事だったのか〜!!』

楽しかったあの日あの時が、走馬燈のように駆け巡る。

『ぁ〜、宮下 かおりさーーーん』

以後、痛みや胸焼けの時はこの呼吸法で楽になるのでした。

看護師さんの顔を見た・・・なんだかニヤニヤ見つめている。

『?、サディスト!?』 一瞬思う。

矯正中の歯が、お歯黒のようだ・・・異様におでこが広く見える。

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鬼だ。ぃや。
『女・・・はんにゃ・・・・だ。』

 目をつぶり、胸で呼吸するように集中する。
「す〜 ぅう は〜、す〜 ぅ は〜。」(+。+)
なるほど、楽になる。

着替えが終わった。(ノ_・。) まだ痛いけど、終わった。
「座薬、入れますね。(^-^)ニコ」
少し安心したせいか、お歯黒の笑顔もなかなか・・、いい。

隣のベッドにいたおじさんも、同じ経験をしたとのこと。その時は、看護師さんが鬼に見えたと話してくれました。胃を切ったんだから、私より数倍も痛かったに違いない・・。

あとから、聞いた話、今時の手術のあとは、なるべく動いた方が良いらしい。ほんとかいな、あんなに痛いのに・・・。

内臓の手術は、2度としたくないと思ったのでした。

婦長さん登場&嫁はん

2階から、4階の病室へ運ばれてきたのは、午前11時半。病室の前の廊下で隣のベッドに移れと言う・・・・。

『へ?・・・痛いんだけど。』

誰も、手を差し伸べてくれない。

お歯黒の看護師さんは、ニコニコ見てる。

『むむむ〜・・・、気合を入れるか。』

まず足から移動、それから身体をなんとか寄せていく。

激痛がはしる、「うぅ〜〜〜。」

息も絶え絶え、ベッドに移る。

お歯黒看護師さん、ニコニコ・・・・

同じ体験をした、となりのおじさんが見守っている。

無事、病室にはいると担当の看護師さんが挨拶。

『ぅむ・・・、 宮下 かおりさん じゃ〜ないな〜』

「よろしく、お願いします。」

「お願いします。」

髪はポニーテール、少し面長、目は大きくてつり上がり気味、唇は・・・・ちょとそそられる。

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25、6かな? イヤ、23、4? ウ〜ン、わからない。

『この病院、結構いけるじゃん・・・』

「体温と血圧、計りますね。」脇の下に体温計を入れてくれて、右手に血圧計を付ける。

その時、『大きい・・、大きい、オッΠだな〜』

(・人・)…(@_@; なんて、思っていたらその向こうに人影が・・・・・。

『!・・嫁さんだ!』ぺちゃΠの嫁さんだ・・・。

とりあえず、病室に戻って落ち着いた。でも、痛くて寝返りもうてない。横向きになれない訳で・・・・辛い。

それに、妙に「先っぽ」が気になる。動くと、痛くはないんだけどね、むずがゆいと言おうか、なんとも言えない感じがする。

「いつまで、これ付けているんだろ。」

三男坊のマフラーを編んでいる嫁さんに、ポツリ。

「歩けなきゃ・・・・」

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「・・・シビンって〜物が、あるじゃん。」

「駄目よ、動けないんだから。」

そう言われればそうだ、なにせ上半身起きあがれないんだからね。腹筋に少し力が加わろうものなら、激痛がはしり息ができない。

「それなら、こう・・そのう・・・手で摘んで・・・シビンに入れてもらうって〜のは、どうかな。」

「・・・・おばか、私が帰ったらどうすんのよ。」

『(^-^) そりゃもちろん! かおりさんに、摘んでもら・・・』などと、思っただけ・・・です。(_ _)

「そ、そうだね、我慢するか。」 のちに、冷や汗かいて我慢する事態になるのです・・・・。

そうこうしているうちに、午後の4時。少しではあるが、動きの範囲が多くできるようになる。看護師さんの交代時間だ。

今夜の担当は、婦長さん!・・・だ。

「どう?」

「おかげ様で、痛みがだんだんとれていきます。」

「う〜ん、若いからね。」

会社ではおじさんだが、ここでは確かに若い。

それにしても、婦長さんはなんとも言えない風格がある。あまり、美人じゃなかったけど。ス、スイマセン。

若い頃は、それなりに整った顔の美人だったような気がする。

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『40には・・・、いってないような気がする。』背筋が、いつもピーンとしていてテキパキ、テキパキ。

お腹に、聴診器をあてながら血圧を測る。

『あまえては、いられないな〜。』

でも、笑顔がすてきだ・・・。やはり、優しいのです。

『良かった、この病院で!』

苦痛の夕食

夕飯の、時間がきた。私は、胆のうだけなのでオカズは普通食。煮物、魚(メインのおかず)、おしたし、みそ汁、パイナップル。さすがにご飯は、お粥だ。 094.jpg

この時はだいぶ痛みも薄れていたので、嫁さんにハンドルを回してベッドごと、上半身を起こしてもらう。

2日ぶりの、食事だ。でも、あまり食欲がない。しかし、栄養を付けねばと口にお粥を放り込む。! ムムッ・・・・なんだか、胸焼けがしてきた。

でも、食べる。最後に、パイナップルが残った。なんだか、食べる気がしない。嫁さんが、言う。

美味しそうよ。」

「・・・・・・確かに、うまそうだな。」

一切れ、口に放り込む。そして、喉元を通過したとたん。痛烈な、胸焼けが!!

「ぅうう〜〜〜苦しい・・・・ベッドを横にしてくれ〜」

息ができない・・。

仰向けになってから、「かおりさん」と一緒に練習した胸呼吸をする。

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「す〜は〜、す〜〜は〜〜。」

かおりさん、お歯黒看護師さん、ポニーテール・・・頭の中をよぎり、巡る。

「す〜〜〜は〜〜〜、す〜〜〜は〜〜・・・」

は!目を開けると、嫁さんの顔が・・。
かおりさんと同じように、胸に手をあてて呼吸のタイミングを計ってくれる。

m(。-_-。)m スッ スイマセン。
す〜〜〜は〜〜〜、す〜〜〜は〜〜  (O・O;) (o。o;)

「これじゃ、まだまだ歩けないなぁ。俺のオ◯ン◯ンは、いつ解放されるのかいな。」

「焦らない、焦らない。」

こんな感じで、入院3日目が暮れていったのでした。

4日目の朝。私のオ◯ン◯ン・・・の、おかげで冷や汗をかく事になるのです。

さらなる、看護師さんも登場するのです。

3へ続く

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