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看護師さん物語-1

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急性胃炎と不合格通知

平成12年度の2種冷凍機械責任者試験の日のこと、胃がキリキリと痛むのをこらえながら問題を解いていたのでした。

空

帰り道、歩くのも辛いほどでした。次の日に病院に行くと「急性胃炎」とのこと。夜勤明けの試験でしたし、勉強をやりすぎた?のでしょうか・・・。

その後精密検査、胃カメラ、CT、大腸検査、血液検査は数知れずと続いたのであります。結局、「胆のう摘出手術」と言うことになってしまったのです。(・・;)

そして、翌年の1月に手術をしたのでした。あの記録的な大雪の降った冬のことです。入院した日に、なんと「不合格通知」が来たのでありました。

そんな中で「看護師さん」ってやっぱしいいですねぇ。その体験記です。

入院初日の天使

それにしても、「白衣の天使」とは、よく言ったもんです。まさに、「地獄に…云々」の境地でしょうか。

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それに、「美人」に見えてしまうのです。

この病院の看護師さんは、勤務の引継が終わると患者一人一人に「今日の担当の、○○です。よろしくお願いします。」なんて、挨拶に来るのでびっくりしちゃいました。

入院の初日は、宮下かおり(仮名)さんという看護師さんで、そんなにかわゆくないんだけど、「美人」です。

 23歳と、見ました。

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「問診表に沿って、入院や手術までの事についてお話しします。」笑顔が爽やかだ。

「ハイ、よろしくお願いします」

-------- 暫くして -----

「悩み事があるに、○がしてありますけど?」

「・・・悩み事のない人なんているの?」

「何を、悩んでいらっしゃるんですか?今回の手術のことですか?」

「まぁ、それもありますけど、・・いろいろと。」

「はぁ〜。・・・いろいろですぅ? なんだろ?(^・^)」

『ムム〜、しつこい。この看護師さん、こういう話が好きなんだろか』

「聞きたいの?」

「(^・^)」『コックリ』笑顔でうなずく。

「・・人生かな。」

『さて、どう出てくるんだろ』

「人生が悩み?」

「もう、いいかなって感じ。」

「・・・・・・・・。」

わりと、シラーっとした雰囲気になる。

『ムムムムム〜〜!! たばこが無性に吸いたくってきた。 我慢するぞ〜。』(;_;)
(このころ『echo』を吸っていた。EchoLandの銘名起源となるタバコ。7年後禁煙ス)

結局、この看護師さんと、いろいろお話してしまったのです。まぁ、おじさんの空言に上手く話を合わせて問診を終えたということなのです。

あと、呼吸法。男の人は腹で呼吸するそうな。それでは手術後苦しいので胸で呼吸をする練習をする。この練習が、手術後あんなに重要になるとは、この時は思っていませんでした。

そして、午後。

「これから、毛を剃っておへそを綺麗にしましょう。」

「は、ハイ。」 ドキ ドキ

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午前中、回診の先生いわく。

「ウ〜ム、毛深いですね」

「そうなんですか・・・!?」

「これは、バリカンだな」

『・・バ、バリカン!?そんなにすごいのかよ』

処置室という小さな部屋に連れられていきました。ベッドが一つ。『ドキ、ドキ・・・』

上半身裸で仰向けに寝かされて、「失礼します」

下半身を、「さお」の付け根までパンツを降ろされて、ドキ、ドキ。『バリカンかいな、はずかしいな〜』と思いきや・・・、クリームをぬってくれて、かみそりで剃りはじめたのです。

「○△□▽◇◎、バリカン ○△▽◇□○○・・・!」

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「マァ〜、先生そんなこと言ってたの・・・・・大丈夫ですよ。」

おへその回りを剃った後だんだん下の方へ、『・・・・なんて、気持ちいいんだろ〜、天使様だぁ?』などと思いながら、看護師さんの合唱団の話などをして良からぬ方向に行かないように気をまぎらわすのです。

若い人は、起ってしまうと聞いてましたが無理もない事でしょう〜。

「今度は、おへその中を綺麗にします」事務的でも優しい口調。「ふぁい。」・・めろめろの私です。耳掻きのようなもので、ホジホジとしはじめた。

へそって、触ったりすると「さお」の先っぽに電流が走るんですよね。「ぅっう。なんとも言えない感じです」「ウフ、おへそなんてそんなにさわらないもんね〜」

なんて感じで、入院初日は楽しく過ぎたのでありました。

2日目、出術の日

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今朝の冬空は白く曇っている。街並みや木々は灰色に見える、今にも雪が降りそうだ。でも、病室は春のように暖かい。

天井を見上げる。蛍光管が深海の海ボタルのように、揺らぎ流れていく。

もう、なすがままだ。まな板の鯉なのだ。と、言い聞かせながら緊張気味の心を癒す。

手術室と救急治療室の看護師さん

手術室の看護師さんて、一般病棟の看護師さんと違いますね。(看護師さんという言い方は違うのかな?)みんな、痩せている。若い人はいない。

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さすがベテランという感じ、あっという間にパジャマを脱がされ心電図のセンサーやら、帽子やら、付けられてセット完了。テキパキ、テキパキ、流れるように段取りが進む。

先生、登場。酸素マスクが口に、「○△▽◇☆、10cc」何か、混ぜている。

「ハイ、麻酔を入れますよ〜」

その数秒後、自分は意識がなくなったと思われる。すぐと聞いていたが、ほんとにすぐだった。私の全身麻酔は肺からガスを入れる方法で、その後は口から管を入れられて機械で呼吸しているそうな・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「手術、終わりましたよ〜」

「へ?」

目の前に、先生の顔が・・・・。

『うぅ! 喉に管が入っている・・・、喉が痛い』と思った途端、管が抜かれた。

・・・・・・・・・・・

「終わりましたよ〜」

また意識がなくなっていたようだ、目を開けると手術室のライトがない救急治療室だ。

鶴のようなやせ形の美人タイプの看護師さんの顔が、ゆらゆらと揺れる・・・・・

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 30は過ぎていると思われる。

天井がなんだか、グルグル回っている。酔っぱらって目が覚めた時みたいだ。そのせいか、なんだかすごいHiな気分。

「気分は、どうですか?」

『ウ〜ン、少し色っぽい声!』

「あの〜、オ、オ◯ン◯ンがすごく違和感があるんです〜。」

先っぽに、管が挿入されているのでした!!

事前に話は聞いて、覚悟していたんですけど・・・・

『いやだ〜〜〜』

「麻酔が切れてくるときは、少し気持ち悪いからね。」

「・・・・・はい。」

「ところで、看護師さん。」

「はい?」

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「ここは、専門用語でなんて言うんですか?」

「・・・・・・・・・」

「オ◯ン◯ンでいいの?さお?先っぽ?ポール?」

「・・・ 痛み止めの座薬いれますよ」

『回答は、返事は?』

「少し横になって」

「・・ぅっう」

看護師さん、行ってしまった。

『ぁー、変なこと聞いちゃったかな?』

酔っぱらいのようなのでさほど気にならない。

・・・・・・。また、意識を失ったようだ。

「お〜い。」

『・・・!どこかで聞いたような、 手まで握ってきたぞ・・・誰だ?』

目を開ける。

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『! 嫁さんだ』

「今、何時」

「4時半」(午後)

手術から目が覚めてここまで、15分ぐらいしかたっていないらしい。1時間は経っていたように感じたが・・。気分は、まだHi状態。

「この手術は、2度とやらね〜」

「もう、やりたくてもできないよ。「胆のう」ないんだから」

 「そ、そうだね」ポコ、チャンチャン。

その後、朝まで十数時間寝返りもできず苦しむのでありました。

3日目、エキゾチックな朝。

朝方から来た看護師さんは(3人目)、目が一重なんだけど大きくてエキゾチックな顔立ち。

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 24と見た。

にっこり、微笑んでくれるとゾクゾクします。

「腰が痛いんです〜」

「唇がからからなんです〜」

「枕が、高いんです〜」

「さ、さ、先っぽが・・・違和感が・・・」(これでも、意味は通じるのです)などと、いろいろとお世話をしてもらったのです。

聴診器をあててもらう時なんて、まるで、蓮の葉の上にいるような、夢のような、幸せな気分、なのでした。

その2時間後、地獄の苦しみが待っているとは夢にも思わなかったのです。

2へ続く

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