液戻り、液圧縮に関しては『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>を熟読すべし。液封と混同しないように。
液戻りや液圧縮の起こる原因に関してテキスト<8次:P184~P185 1)~4)>に記されている。これに沿って過去問を整理してあリます。
我が身が、プールでおぼれている感じを想像してみましょう。圧縮機も、苦しそうです。テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の冒頭から4行目を熟読。
・液戻りがあるとクランクケース内の油のフォーミングが激しくなり、油圧保護圧力スイッチが動作することがある。 H09/14
【◯】 題意の通り。
フォーミングと油圧保護スイッチに関しては、<8次:P41 (3.6.5 オイルフォーミング)>を参照すべし。
・圧縮機に連続的に液戻りが起きても、クランクケース内でオイルフォーミングを生じることはない H16/15
【×】 連続的でしょ、んなこたーない。 クランクケース内の潤滑油に冷媒液が混入しオイルフォーミングしまくり。テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の冒頭3行
・運転中に往復圧縮機が湿り蒸気を吸い込むと、圧縮機の吐出しガス温度が低下するが、液戻りがさらに続いてもクランクケース内でオイルフォーミングを生じることはない。 H22/15 H29/15
【×】 テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の冒頭3行読んでね。
「運転中に往復圧縮機が湿り蒸気を吸い込むと、圧縮機の吐出しガス温度が低下するが、液戻りがさらに続くと、クランクケース内でオイルフォーミングを生じることはない。」
・圧縮機が湿り蒸気を吸い込むと、圧縮機の吐出しガス温度が低下し、オイルフォーミングを生じて給油ポンプの油圧が下がり、潤滑不良になりやすい。 H20/15
【◯】 全き、その通り!
液戻り、液圧縮に関しては、く、く、クッ、くどいが、テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の冒頭3行を熟読すべし。
・圧縮機が湿り蒸気を吸い込み、液戻りがさらに続くと、オイルフォーミングを生じて給油ポンプの油圧が上がり、潤滑不良になりやすい。 R06/15
【×】 もう、目を閉じていても大丈✌️
「圧縮機が湿り蒸気を吸い込み、液戻りがさらに続くと、オイルフォーミングを生じて給油ポンプの油圧が下がり、潤滑不良になりやすい。」
テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の表題から5行目~9行目を熟読
・圧縮機の運転で、液戻りや液圧縮を起こしても、圧縮機への影響はない。 H12/15
【×】 ぅんな、こた~ぁない。と、思うサービス問題。
液戻りや液圧縮が起こると圧縮機の吐出しガス温度が低下する、これが続くとクランクケース内の油に冷媒が混入しオイルフォーミングが起こり、油上がりやオイルハンマを起こす。
油の吸込みが悪くなり油圧が低下し、油圧保護スイッチが作動し圧縮機が停止する場合もある。また、油が希釈され潤滑不良になり圧縮機のシリンダ等の損傷の原因にもなる。
・容積式圧縮機で液圧縮が起こると、シリンダ内圧力が急激に上昇するので、保安上十分な注意が必要である。 H23/15
【◯】 液圧縮は怖い。テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>の表題から5行目~9行目です。
液戻りと液圧縮に関して、テキスト<8次:P184 1)~4)>に該当する問題を集めてあります。
テキスト<8次:P184 1)>です。
・冷凍負荷が急激に増大すると、蒸発器での冷媒の沸騰が激しくなり、蒸気とともに多量の液滴が圧縮機に吸い込まれ、液戻りが多いときには液圧縮を起こすことがある。 R06/15
【◯】 上記(H23/15)と似ているが、テキスト 1)の文章とほとんど同じなので別枠にした。
・冷凍負荷が急激に増大すると、蒸発器での冷媒の沸騰が激しくなり、蒸気とともに液滴が圧縮機に吸い込まれ、液戻り運転となることがある。 H27/15 R02/15 R03/15
【◯】 「液戻り運転」は、テキストにない語句であるが、ま、気にせず進んでみよう! (「液戻りの運転」なら<8次:P41 (3.6.5 オイルフォーミング)>にあるけどね。) 令和2年、3年と2連チャンの出題でした。
テキスト<8次:P184 2)>です。
・吸込み配管の途中に大きなUトラップがあり、運転停止中に凝縮した冷媒液や油が溜まっていても、圧縮機始動時に液戻りを発生することはない。 H19/15
【×】 吸込み配管の途中に大きなUトラップがあり、運転停止中に凝縮した冷媒液や油が溜まっていると、圧縮機始動時に液戻りが発生する。
『冷媒配管の基本』<8次:P124 ((9) Uトラップ)>も読んでおこう。液戻りの問題は、絶対ゲットしてね。
・横走り吸込み配管の途中の大きなUトラップに冷媒液や油がたまっていると、圧縮機の始動時やアンロードからロード運転に切り換わったときに、液戻りが生じる。とくに、圧縮機の近くでは、立ち上がり吸込み管以外には、Uトラップを、設けないようにする。 R01/15
【◯】 同じような問題が並ぶので嫌になっちゃいますね。(日本語を楽しんだり(勉強したり!?)しながら、)適当に流したり抜粋してください。
テキスト<8次:P184 3)>です。
見当たらない。どこかに紛れ込んでいるかな? 予想問題追加。 (2022(R04)/01/22)
テキスト<8次:P184 4)>です。
・運転停止時に、蒸発器に冷媒液が多量に残留していると、圧縮機の再始動時に液戻りが生ずる。 H11/14
・運転停止中に、蒸発器に冷媒液が多量に残留していると、圧縮機の再起動時に液戻りが生じやすい。 H14/14
・運転停止中に、蒸発器に冷媒液が多量に滞留していると、圧縮機を始動したときに液戻りを生じることがある。 H19/15
・運転停止時に、蒸発器に冷媒液が過度に滞留していた場合には、圧縮機を再始動したときに液戻りを生じやすい。 H21/15
【全部 ◯】 この液戻りの問題(「1)~4)まで」 )は、一通り過去問をこなせばサービス問題と化すなり。頑張ろう。
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『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/22)
【2016/06/12 新設】