昔の家庭用冷蔵庫は、後ろに回れば圧縮機、凝縮器、銅の針金のように細いキャピラリチューブが見えて、楽しかったなぁ。 〈Googleキャピラリチューブ画像検索〉
家庭用の冷蔵庫などに使われているキャピラリチューブは簡単な構造だけれど、奥が深い。でも、3冷ではそんなに難しくない(と思う) とにかく、テキストを一度じっくり読もう。
『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P112 (9.2 キャピラリチューブ)>に数行あるのみ。
数年おきに、ポツリポツリと出題されるようだ。テキストは一読しておきたい。
・キャピラリチューブは、蒸発器出口冷媒の過熱度の制御ができる H16/08
【×】 キャピラリチューブは、流量調整ができないので過熱度の制御もできない。熱負荷変動の少ない小容量の量産冷凍装置に用いられる。
・キャピラリチューブは固定絞りであり、チューブの口径と長さ、チューブ入口の冷媒液の圧力と過冷却度により流量がほぼ決まる。 H17/08
【◯】 キャピラリって奥が深い、家庭用の冷蔵庫には必ず?ある。意識しながらテキストを1回読むだけで、わりと、覚えていてゲットしやすい問題でしょう。
・キャピラリチューブは、細管を流れる冷媒の抵抗による圧力降下を利用して、冷媒の絞り膨張を行う機器である。 H25/08 H30/08 R01/08
・キャピラリチューブは、細い銅管を流れる冷媒の流動抵抗による圧力降下を利用して、冷媒の絞り膨張を行う。 R04/08
【◯】 テキスト<8次:P112の太字>(意味はともかく、記憶しましょ。) 人気!?の問題文です。
・小容量の冷凍装置には、キャピラリチューブが用いられている。キヤピラリチューブは、冷媒の流動抵抗による圧力降下を利用して冷媒の絞り膨張を行うとともに、冷媒の流量を制御し、蒸発器出口冷媒の過熱度の制御を行う。 H27/08
【×】 流量の制御ができないから、過熱度制御はできないのです!
( 冷媒の流動抵抗
とか変な語句があるね、テキストでは「冷媒の流れ抵抗」とある。ま、気にするなといえば気にしないのだけども…冷凍試験は嫌らしいからなぁ。)
・キャピラリチューブは、冷媒の流動抵抗による圧力降下を利用して冷媒の絞り膨張を行うとともに、冷媒の流量を制御し、蒸発器出口冷媒蒸気の過熱度の制御を行う。 R03/08 R06/08
【×】 流量制御と過熱度制御はできないのです!(令和6年度はコピペ)
正しい文章は、
「キャピラリチューブは、冷媒の流動抵抗による圧力降下を利用して冷媒の絞り膨張を行う、この絞りは固定であり、チューブの内径と長さ、その入口の冷媒液の圧力と過冷却度により流量が決まる。よって、蒸発器出口冷媒の過熱度制御はできない。」
03/04/10 05/03/19 07/03/21 08/03/11 08/04/20 09/05/26 11/06/27 12/06/02 13/06/23 14/07/19 16/08/17 19/03/11 20/06/17 22/01/11 23/03/07 24/11/21
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/10)
【2016/05/27 新設】