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定圧自動調整弁の役割P111

 構造は温度自動膨張弁から感温筒を、取り去ったものをイメージすれば良い。

  • 蒸発圧力すなわち蒸発温度がほぼ一定になるように、冷媒流量を調節する。
  • 蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できない。
  • 熱負荷変動の大きな装置には使用できない。
  • 蒸発圧力が設定値より高くなると閉、低くなると開。
  • 負荷変動の少ない小形冷凍装置に用いる。

 『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P111 (9.1.3 定圧自動膨張弁)>です。「図9.12」が分かりやすい。

定圧自動膨張弁の過去問P111

 数年間隔で、ポツリと出題されるようだ。(2014/07/18記ス)

・定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値より低くなると閉じ、高くなると開いて、蒸発圧力をほぼ一定に保つ。 H13/08 答え

【×】 テキスト<8次:P111 下から6行目~> テキスト通りの文章にしてみましょう。

「定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値より高くなると閉じ、低くなると開いて、蒸発圧力をほぼ一定に保つ。」

・定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも低くなると開き、設定値よりも高くなると閉じて、蒸発圧力をほぼ一定に保つ。 H17/08 答え

【◯】  テキスト良く読んで。頭の中で、動きが、イメージできるようになれば・・・しめたもんなんだけどね。テキスト<8次:P111 図9.12>が分かりやすい。

・定圧自動膨張弁は蒸発圧力を一定に保ち、かつ蒸発器出口冷媒の過熱度も制御できる。 H14/08 答え

【×】 蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できない。なにしろ、感温筒がありませんからね。熱負荷変動の大きな装置には使用不可です。

・定圧自動膨張弁は、蒸発圧力すなわち蒸発温度がほぼ一定になるように、冷媒流量を調節する蒸発圧力制御弁である。この弁では蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できないので、一般に熱負荷変動の少ない小形冷凍装置に用いられる。 H23/08 答え

【◯】 文章は長いが、勉強している人にとっては素直な良い問題ですね。テキスト<8次:P111>

・定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも高くなると開き、逆に低くなると閉じて、蒸発圧力をほぼ一定に保ち、蒸発器出口冷媒の過熱度を制御する。 R05/08 答え

【×】 惑わし3箇所あり。 テキストを参照した文章にしてみましょう。

「定圧自動膨張弁は、蒸発圧力が設定値よりも高くなると閉じ、逆に低くなると開いて、蒸発圧力をほぼ一定に保つ。蒸発器出口冷媒の過熱度は制御できない(ので、熱負荷変動の小さい小形冷凍装置に用いられる。)

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 『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/10)

修正・訂正箇所履歴

【2016/05/27 新設】

  • 文章見直し(2019(R1/07/25)
  • テキスト8次改訂版(R01(2019)-11月改訂)へ対応、および、文章を見直し。(2020(R02)/06/17)
  • 全般的に見直し。(2022(R04)/01/11)
  • 解説文一部見直し。(2023(R05)/11/28)

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【参考文献】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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