1種冷凍学識計算11月試験攻略-問3:平成13年度

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空冷凝縮器の冷却空気温度と凝縮温度

 けっこうサービス問題かと。

第一種冷凍機械責任者試験 平成13年度 問3(11月試験)

問3 R22冷凍装置における空冷凝縮器が下記の条件で使われている。この凝縮器について、次の各問に計算式を示して答えよ。ただし、空気と冷媒との温度差は算術平均温度差を用いるものとする。

 (1)冷却空気の出口温度ta2は何℃になるか。
 (2)凝縮温度tkは何℃になるか。

1種冷凍学識平成13年度問3運転条件

(1) 冷却空気の出口温度ta2は何℃になるか。

 基本式はこれ。『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<9次:P84右(7.4式)> (<8次:P84左(7.4式)>)、7.4式を設問の記号に当てはめると、

 Φk = Ca・qva・ρa(ta2 - ta1) とにかく変形するなりして、ta2を求めれば良い。

 途中経過も書こうか。(本番では必要ないですよ)

Φk = Ca・qva・ρa(ta2 - ta1)の変形の式

 となる。数値を代入して、

ta2求める式へ数値代入

  答え ta2 = 41.0 ℃

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(2) 凝縮温度tkは何℃になるか。

 基本式はこれ。『上級 冷凍受験テキスト』<9次(8次):P84(7.6)式>から

Δtmとtkの式


 この式の中で、不明なのはΔtmです。

 Δtmを求める式はこれ。『上級 冷凍受験テキスト』<9次(8次):P84(7.6)式>

  Φk = K・A・Δtm

 変形して数値代入しましょう。楽勝ですね。

Δtmを求める式へ数値代入


 (1)で求めたta2、求めたΔtmの数値を代入しましょう。

Δtmとtkの式へ数値代入

  答え tK = 47.3 ℃ (本番では、ポイントを掴んで式を大胆に簡略してください。)

訂正箇所履歴

【2016/03/10 新設】

  • 数式の画像など全般的に見直し。(2017/04/30)
  • 問(1)解説(途中経過)の式を下図のように訂正。(2017/05/06)
    Φk = Ca・qva・ρa・ta2の式を訂正
  • 『上級 冷凍受験テキスト』9次改訂版に対応。(2023(R05)/06/08)

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